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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


2.2.1 サービステンプレート「監視設定追加」の使用例

サービステンプレート「監視設定追加」を使用した場合の,想定するシステム構成および指定するプロパティの例について説明します。

このサービステンプレートを使用すると,JP1/Cm2/NNMおよびJP1/PFMに,監視対象の追加,および監視設定ができます。

想定するシステム構成

このサービステンプレートでは,次のシステム構成を想定しています。

Webブラウザー

JP1/AOを操作する端末です。ユーザーは,この端末でサービステンプレートのプロパティ値を設定します。

IT運用自動化サーバ

JP1/AO,およびJP1/Baseがインストールされているサーバです。IT運用自動化サーバのローカルディスク(C:¥temp)に,次の監視用定義ファイルを事前に用意してください。

  • 監視対象の定義ファイル(agent.conf)

  • エージェント階層定義ファイル(tree.xml)

  • アプリケーション定義ファイル(process.xml)

  • 記録方法の定義ファイル(parameter.xml)

  • 保存条件の定義ファイル(store.xml)

NNMサーバ

JP1/Cm2/NNMまたはJP1/Cm2/NNMiがインストールされているサーバです。

PFM-RMサーバ

JP1/PFM-RM,およびJP1/PFM - Baseがインストールされているサーバです。

PFM管理サーバ

JP1/PFM - Manager,およびJP1/PFM - Web Consoleがインストールされているサーバです。

ESXサーバ

VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)がインストールされているサーバです。監視対象サーバを管理しています。

監視対象サーバ

NNMサーバおよびPFM-RMサーバの監視対象として設定するサーバです。

図2‒1 サービステンプレート「監視設定追加」の想定するシステム構成

[図データ]

処理の流れ

  1. Webブラウザーから,ユーザーがプロパティ値を入力し,サービスを実行します。

  2. IT運用自動化サーバから,PFM管理サーバ,PFM-RMサーバ,およびNNMサーバに自動処理が実行されます。

  3. NNMサーバに,監視対象ノードが追加されます。

  4. PFM-RMサーバに,リモートエージェントが追加されます。

  5. PFM管理サーバに,エージェント階層が設定されます。

  6. 追加したリモートエージェントに,次の監視設定が追加されます。

    • パフォーマンスデータの記録方法

    • パフォーマンスデータの保存条件

    • プロセス監視設定

    • アラームテーブル設定

プロパティ値の指定例

サービステンプレート「監視設定追加」を使用するためには,ユーザーの環境に合わせて,プロパティ値を指定する必要があります。プロパティ値は,[サービス設定]画面および[サービス実行]画面で指定します。

表2‒1 [サービス設定]画面で指定するプロパティ値の例(監視設定追加)

プロパティグループ

プロパティ名

プロパティキー

説明

指定例

監視システム環境情報

NNMサーバのホスト名

jp1cm2nnm.nnmHostName

JP1/Cm2/NNM(またはJP1/Cm2/NNMi)がインストールされているサーバのホスト名を指定します。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。

cm2host

PFM管理サーバのホスト名

jp1pfm.pfmHostName

JP1/PFM - ManagerおよびJP1/PFM - Web Consoleがインストールされたサーバのホスト名を指定します。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。

pfmhost

PFM-RMサーバのホスト名

jp1pfm.pfmRMHostName

JP1/PFM - RM for Platformがインストールされたサーバのホスト名を指定します。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。

pfmrmhost

監視情報

JP1/PFM - RMのインスタンス名

jp1pfm.instance

監視対象サーバのリモートエージェントが属するJP1/PFM - RM for Platformのインスタンス名を指定します。

INST1

監視対象の定義ファイル(ローカル)

jp1pfm.agentDefFileLocal

JP1/AOサーバから転送する監視対象の定義ファイルをフルパスで指定します。

C:¥temp¥agent.txt

監視対象の定義ファイル(リモート)

jp1pfm.agentDefFileRemote

PFM-RMサーバへ監視対象の定義ファイルを転送する際の転送先ファイルパスをフルパスで指定します。

D:¥temp¥agent.txt

オプション監視情報

エージェント階層定義ファイル(ローカル)

jp1pfm.agentLevelDefFileNameLocal

JP1/AOサーバから転送するエージェント階層定義ファイルをフルパスで指定します。指定しなかった場合,転送および設定は実行されません。

C:¥temp¥tree.xml

エージェント階層定義ファイル(リモート)

jp1pfm.agentLevelDefFileNameRemote

PFM管理サーバへエージェント階層定義ファイルを転送する際の転送先ファイルパスをフルパスで指定します。

D:¥temp¥tree.xml

記録方法の定義ファイル(ローカル)

jp1pfm.paramDefFileLocal

JP1/AOサーバから転送する記録方法の定義ファイルをフルパスで指定します。指定しなかった場合,転送および設定は実行されません。

C:¥temp¥param.xml

記録方法の定義ファイル(リモート)

jp1pfm.paramDefFileRemote

PFM管理サーバへ記録方法の定義ファイルを転送する際の転送先ファイルパスをフルパスで指定します。

D:¥temp¥param.xml

保存条件の定義ファイル(ローカル)

jp1pfm.saveConditionDefFileNameLocal

JP1/AOサーバから転送する保存条件の定義ファイル名をフルパスで指定します。指定しなかった場合,転送および設定は実行されません。

C:¥temp¥store.xml

保存条件の定義ファイル(リモート)

jp1pfm.saveConditionDefFileNameRemote

PFM管理サーバに保存条件の定義ファイルを転送する際の転送先ファイルパスをフルパスで指定します。

D:¥temp¥store.xml

アプリケーション定義ファイル(ローカル)

jp1pfm.procMonDefFileLocal

JP1/AOサーバから転送するアプリケーション定義ファイルをフルパスで指定します。指定しなかった場合,転送および設定は実行されません。

C:¥temp¥process.txt

アプリケーション定義ファイル(リモート)

jp1pfm.procMonDefFileRemote

PFM管理サーバへアプリケーション定義ファイルを転送する際の転送先ファイルパスをフルパスで指定します。

D:¥temp¥process.txt

表2‒2 [サービス実行]画面で指定するプロパティ値の例(監視設定追加)

プロパティグループ

プロパティ名

プロパティキー

説明

指定例

監視情報

監視対象サーバのIPアドレス

common.foreachIPaddress

監視対象サーバのIPアドレスを指定します。複数指定する場合はコンマで区切ってください。IPv6アドレスには対応していません。

192.168.1.xx,192.168.1.yy