1.4 サービステンプレート共通の注意事項
JP1/AOが提供するサービステンプレートについて，共通の注意事項を次に示します。
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部品実行時のロケールは，操作対象の機器のOSによって異なります。
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Windowsの場合
OSの設定に依存したロケールで実行されます。
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UNIXの場合
「LANG=C」のロケールで実行されるサービスを次に示します。また，マルチバイト文字を使用すると文字化けが発生するおそれがあります。
表1‒8 「LANG=C」のロケールで実行されるサービス一覧 分類
サービス
JP1（構築）用のサービステンプレート
監視設定追加
監視設定削除
JP1/Base監視設定追加
JP1/Cm2の監視対象ノード追加
JP1/Cm2の監視対象ノード削除
JP1（運用）用のサービステンプレート
運用ユーザー追加
運用ユーザー変更
運用ユーザー削除
JP1/AJSジョブネット実行登録
JP1/AJSのルートジョブネット移行
JP1イベント取得
JP1/PFM - RMの監視対象一覧取得
JP1/PFMのアラーム情報一覧取得
JP1/PFMのプロセス監視設定一覧取得
JP1/Cm2の監視対象ノード一覧取得
JP1ユーザーの一覧取得
JP1ユーザーマッピング定義取得
JP1/VERITASのバックアップ実行
運用ユーザー一括変更
JP1（レポート）用のサービステンプレート
JP1/PFMのレポート取得
JP1（トラブルシューティング）用のサービステンプレート
JP1/AJS・JP1/Baseログ取得
JP1/IM・JP1/Baseログ取得
JP1イベントの対処状況変更
OS（運用）用のサービステンプレート
OSユーザーの一覧取得
OSユーザーの一覧一括取得
これらのサービス以外は，接続ユーザーのデフォルトのロケールで実行されます。
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部品を実行する際に，操作対象機器のOSに，あらかじめインストールされている必要のあるコマンドがあります。詳細はリリースノートを参照してください。
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操作対象の機器のOSがUNIXの場合，操作対象の機器からJP1/AOサーバにファイルを転送すると，ファイルはbinary形式で転送されます。そのため，テキストファイルを転送した場合，改行コードはWindows用に変換されません。また，JP1/AOサーバから操作対象の機器にファイルを転送する場合，転送するファイルの改行コードは，操作対象の機器のOSの仕様に合わせてください。
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操作対象の機器のOSがWindowsの場合，サービステンプレートのプロパティで出力ファイルを指定するとき，次のファイル名はOSの予約語のため指定しないでください。
CON，PRN，AUX，CLOCK$，NUL，COM0，COM1，COM2，COM3，COM4，COM5， COM6，COM7，COM8，COM9，LPT0，LPT1，LPT2，LPT3，LPT4，LPT5，LPT6， LPT7，LPT8，LPT9
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プロパティ名に「（ローカル）」と記載されている場合，JP1/AOサーバのファイルまたはフォルダを指します。また，プロパティ名に「（リモート）」と記載されている場合，操作対象の機器のファイルまたはフォルダを指します。
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「メール通知部品」「ユーザー応答待ち部品」を使用してメールを送信するサービスではメールタイトルや本文について，JP1/AOサーバと操作対象の機器で設定している文字セットに互換性がない文字および機種依存文字を使用すると，文字が「?」などに置き換わります。必要に応じて，使用する文字を変更するか，メールのエンコード種別を変更して使用してください。
- 変換できないおそれのある文字の例
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「~」，「¥」，「＼」，「〜」，「‖」，「−」，「¢」，「£」，「¬」
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操作対象の機器に接続するには，エージェントレス接続先の定義が必要です。操作対象の機器のOSがWindowsの場合，プロトコルに「Windows」を指定してください。操作対象の機器のOSがUNIXの場合，プロトコルに「SSH」を指定してください。
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同じHyper-Vサーバに対して，サービスを同時実行した場合，JP1/AOが実行したコマンドがエラーとなり，タスクが異常終了することがあります。この場合，タスクログに"CommandExitCode:False"が出力され，部品の戻り値が27となります。
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JP1/AOが提供しているコンテンツ部品は，root権限に昇格して実行されるよう設定されています。ただし，次の部品はroot権限に昇格しないで，操作対象の機器に接続したユーザーの権限で実行されるよう設定されています。
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CSV・Excelのセルデータ更新
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CSV・Excelのセルデータ取得
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CSV・Excelのデータ分割
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OS種別の出力
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日時計算
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OracleDBインスタンスの起動
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OracleDBインスタンスの停止
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OracleDBユーザーの削除
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OracleDBユーザーの追加(UNIX)
JP1/AOが提供しているサービステンプレートでは，root権限で実行されるコンテンツ部品を使用しています。root権限で実行されるコンテンツ部品は，suコマンドを実行してroot（スーパーユーザー）に昇格しています（root（スーパーユーザー）以外のユーザーには，昇格できま せん）。
このとき，OSから返されるパスワードプロンプトに，スーパーユーザーのパスワードを入力しています。
そのため，操作対象の機器のOSがUNIXの場合は，以下を行ってください。
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操作対象機器で，root昇格を有効にする。
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操作対象機器で，root（スーパーユーザー）を有効にする。
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操作対象機器で，root（スーパーユーザー）のパスワードを設定する。
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エージェントレス接続先定義で，「ユーザーID」にUIDがroot（スーパーユーザー）と同じでないユーザーIDを設定する。
なお，root（スーパーユーザー）自身は設定できます。
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エージェントレス接続先定義で，「スーパーユーザーのパスワード」を設定する。
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コンテンツ部品の戻り値として，0〜63の範囲外の値が返されることがあります。 0〜63の範囲外の戻り値については，マニュアル「JP1/AO サービステンプレート開発ガイド」−「コンテンツ部品の戻り値について」のトピックを参照してください。
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サービステンプレートおよび部品のプロパティに，次の全角記号は入力しないでください。
「—」，「‘」，「’」，「“」，「”」
また，プロパティに改行は入力しないでください。
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サービステンプレートのプロパティに指定できる値は，データ型によって異なります。データ型による指定できる値の範囲を次に示します。
なお，プロパティに指定できる値を制限している場合は，その範囲内で指定してください。
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stringの場合
1,024文字
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integerの場合
-2147483648〜2147483647
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doubleの場合
約±4.9×10-324〜±1.7×10308の数値
ただし，指数形式では入力できません。なお，指定する値の有効桁数は15桁までを推奨します。
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passwordの場合
1,024文字
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compositeの場合
30MB
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プロパティの入力値や入力ファイルに外字およびサロゲートペア文字を使用した場合，文字化けが発生したり，正しい文字として処理されなかったりすることがあります。
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操作対象の機器とJP1/AOサーバとの間でファイルを転送するサービステンプレートでは， 転送時にエンコードを変換しません。そのため，操作対象の機器とJP1/AOサーバでエンコードが異なる場合，操作対象の機器のエンコードでファイルを参照してください。
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VMware vSphere環境における仮想サーバが Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)の場合，仮想サーバに インストールするVMware Toolsは，open-vm-tools 9.10以降を使用してください。
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実行対象サーバのPowerCLIのバージョンがV6.3以降の場合，部品で実行したコマンドレットでタイムアウトが発生し，部品が異常終了する場合があります。回避するには，PowerCLIのSet-PowerCLIConfigurationコマンドレットを実行して，タイムアウト時間を変更してください。コマンドレットの詳細はvSphere PowerCLI Documentationの「Cmdlets Reference」を参照してください。なお，タイムアウトが発生しても，部品の提供する機能はVMware環境では成功している場合があります。そのため，タイムアウト時間を変更してサービステンプレートを再実行した場合，サービステンプレートが異常終了する場合がありますので，再実行する前にVMware環境を確認してください。
発生条件：
次の条件がすべて重なった場合に発生します。
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実行対象サーバで稼働するPowerCLIのバージョンがV6.3以降である。
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タスクログに以下のメッセージが出力される。
PowerCLI V6.3の場合の出力メッセージ：
操作はタイムアウトになりました。
PowerCLI V6.5の場合の出力メッセージ：
要求チャネルは，応答を待機してから00:05:00後にタイムアウトしました。Requestの呼び出しに渡すタイムアウト値を増やすか，BindingのSendTimeout値を増やしてください。この操作に割り当てられた時間は，より長いタイムアウト時間の一部であった可能性があります。
回避策：
以下を実行します。
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PowerShellのプロンプトを起動する。
［スタート］-［VMware］-［VMware vSphere PowerCLI］を実行する。
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PowerCLIの設定を確認する。
PowerCLIのプロンプトで以下のコマンドレットを実行する。
PowerCLI C:\Program Files (x86)\VMware\Infrastructure\vSphere PowerCLI>Get-PowerCLIConfiguration
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PowerCLIの設定を変更する。
PowerCLIのプロンプトで以下のコマンドレットを実行する。
PowerCLI C:\Program Files (x86)\VMware\Infrastructure\vSphere PowerCLI>Set-PowerCLIConfiguration -WebOperationTimeoutSeconds タイムアウト値
注：タイムアウト値の単位は秒。例えば，10分の場合は600を指定します。
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JP1/AOにて対象のサービスを実行する。
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スクリプトを設定したコンテンツ部品，またはファイル転送部品を実行する場合，SCPにて操作対象機器にファイルを転送します。操作対象の機器は，SCPでファイル転送可能な環境にしてください。なお，操作対象の機器がLinuxで，接続するユーザーの.bashrcで文字列を出力している場合は，SCPに失敗するおそれがあります。
なお，スクリプトを設定したコンテンツ部品は，以下の部品が該当します。
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JP1/AO同梱版コンテンツ部品およびJP1/AO Content Pack版コンテンツ部品のうち，以下の部品以外の部品
- サーバのシャットダウン（osShutdownServer）
- サーバの再起動 （osRebootServer）
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ユーザーが作成した部品（部品作成時に実行モードにスクリプトを指定した場合）
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vSphere関連の部品およびサービステンプレートについて，実行対象サーバ内前提製品の稼働OSがWindows Server 2019の場合，システム内前提製品のJP1/Automatic Operationは12-10-01以降を使用してください。
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エージェントレス接続先にSSHやTelnetで接続する場合，接続ユーザーのログインスクリプトに，対話環境が前提であるstty，tty，tset，scriptコマンドなどを記載しないでください。記載されている場合は，ログインスクリプトを変更するか，これらのコマンドを実行しないログインスクリプトを使用するユーザーを新たに作成してください。