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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation コマンド・API リファレンス 


1.6.11 stoptask(タスクの実行停止)

機能

タスクIDを指定することで,指定したタスクを実行停止します。ただし,デバッグタスクについては実行停止できません。

なお,このコマンドでは,タスクの強制停止はできません。

形式

stoptask
     /taskid タスクID
     /user ユーザーID
     {/password パスワード | /passwordfile パスワードファイルパス}

引数

/taskid タスクID

実行停止するタスクのタスクIDを指定します。

指定できる値は,16桁までの半角数字(10進数)です。

/user ユーザーID

JP1/AOのユーザーIDを指定します。

指定できる文字数は,1~256文字です。

使用できる文字の種類は,半角英数字,「!」,「#」,「$」,「%」,「&」,「'」,「(」,「)」,「*」,「+」,「-」,「.」,「=」,「@」,「\」,「^」,「_」,「|」です。

大文字と小文字は区別しません。

/password パスワード

userオプションで指定した,ユーザーのパスワードを指定します。

このオプションまたはpasswordfileオプションのどちらかを指定する必要があります。両方のオプションが指定されている場合,およびどちらのオプションも指定されていない場合はエラーとなります。

指定できる文字数は,1~256文字です。

使用できる文字の種類は,userオプションと同じです。

/passwordfile パスワードファイルパス

userオプションで指定したユーザーのパスワードファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。パスワードファイルはencryptpasswordコマンドで作成します。

このオプションまたはpasswordオプションのどちらかを指定する必要があります。両方のオプションが指定されている場合,およびどちらのオプションも指定されていない場合はエラーとなります。

格納先

Windowsの場合

JP1/AOのインストール先フォルダ\bin

Linuxの場合

/opt/jp1ao/bin

実行権限

OSのAdministrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。Administrators権限またはroot権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。

コマンド実行ユーザーが所属するユーザーグループから,実行停止したいタスクのサービスグループに対して,Adminロール,Developロール,ModifyロールまたはSubmitロールが設定されている必要があります。ロールが設定されていないサービスグループのタスクについては実行停止できません。

注意事項

実行停止したいタスクの状態が実行中,応答待ち中,または異常検出の場合に,このコマンドを実行してください。これ以外の状態の場合にコマンドを実行すると,コマンドの戻り値が140で失敗します。

戻り値

コマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

正常に終了しました。

1

引数が不正です。

2

コマンドの実行を中断しました。

3

サービスの状態が不正です。

5

通信に失敗しました。

6

認証に失敗しました。

7

パスの指定が不正です。

9

指定したパスが存在しません。

14

コマンドの実行権限がありません。

140

タスクの実行停止に失敗しました。

255

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

Windowsで,指定したタスク(タスクIDが1)を実行停止する場合のコマンドの使用例を示します。

stoptask /taskid 1 /user user01 /password pass01