8.3.17 デバッグ時にステッププロパティの値を変更した場合の影響
デバッグでステップの情報を変更する場合，変更できるのはステッププロパティの値および戻り値です。ステッププロパティの値を変更した場合でも，プロパティマッピングされているサービスプロパティの値が連動して変更されることはありません。ただし，ステップの出力プロパティを変更することで，出力プロパティのマッピングに従い，間接的にサービスプロパティ（出力プロパティまたは変数）の値が変更されることがあります。
例として，次のとおりサービステンプレートが定義されている場合に，ステップ実行でステップの入力プロパティおよび出力プロパティの値を変更したときの動作を示します。
|
![[図データ]](GRAPHICS/F0000006.GIF)
プロパティマッピング定義
- ステップA
サービスの入力プロパティ「入力1」とステップAの入力プロパティ「入力A1」をマッピング
ステップAの出力プロパティ「出力A1」とサービスの変数「変数1」をマッピング
- ステップB
サービスの変数「変数1」とステップBの入力プロパティ「入力B1」をマッピング
サービスの入力プロパティ「入力1」とステップBの入力プロパティ「入力B2」をマッピング
ステップBの出力プロパティ「出力B1」とサービスの出力プロパティ「出力1」をマッピング
プロパティの値を変更したときの動作
- ステップの入力プロパティを変更したときの動作
部品Aを実行する前に，ステップの入力プロパティ「入力A1」の値を変更した場合，部品Aは変更後の値で動作します。このとき，ステップの入力プロパティ「入力A1」にマッピングしているサービスの入力プロパティ「入力1」の値は変更されません。よって，ステップの入力プロパティ「入力B2」には変更前のサービスの入力プロパティに指定した値が入ります。
- ステップの出力プロパティを変更したときの動作
部品Aを実行したあと，ステップの出力プロパティ「出力A1」の値を変更した場合，「出力A1」とマッピングしている変数「変数1」には，変更後の値が設定されます。また，ステップの入力プロパティ「入力B1」にも変更後の値が入ります。