6.3.6 実行ホストまたは認証情報を指定するための予約部品プロパティ
予約部品プロパティとは,プロパティキーと用途があらかじめ決まっている部品プロパティのことです。
予約部品プロパティの名称は「plugin.」で始まります。予約部品プロパティは,次のダイアログボックスの[入力プロパティ一覧]に自動作成されます。
[部品作成]ダイアログボックス
[部品編集]ダイアログボックス
予約部品プロパティは,定義した部品内でだけ有効です。
予約部品プロパティは編集できますが,プロパティキー,必須区分など,一部の項目は変更できません。また,予約部品プロパティは削除できません。
実行ホストを指定するための予約部品プロパティ
部品の実行ホストを指定するために,次の予約部品プロパティが自動作成されます。
プロパティキー |
説明 |
---|---|
plugin.destinationHost |
操作対象ホストを,IPv4アドレス,IPv6アドレス,またはホスト名で指定します。サーバおよびコマンド実行環境が相互に直接参照できるネットワーク構成にある,対象ホストを指定する必要があります。ただし,JP1/AOサーバのOSがLinuxで,かつ操作対象の機器のOSがWindowsの場合は,接続先にIPv6アドレスを指定できません。 1~256文字で指定します。 |
認証情報を指定するための予約部品プロパティ
部品の認証種別として[部品作成]または[部品編集]ダイアログボックスの[リモートコマンド]タブで,[認証種別]から[エージェントレス接続先設定を使用]または[プロパティで指定]を選択します。
- [エージェントレス接続先設定を使用]
-
[エージェントレス接続先定義]エリアに設定されている認証情報を使用する場合に選択します。選択すると,操作対象ホストに応じて,Windows,SSHまたはTelnetのエージェントレス接続先定義に設定済みの認証情報が適用されます。
- [プロパティで指定]
-
プロパティに指定した認証情報を使用する場合に選択します。
[プロパティで指定]を指定した場合,[部品作成]ダイアログボックスまたは[部品編集]ダイアログボックスの入力プロパティ一覧に,次の表に示す予約部品プロパティが自動作成されます。なお,ローカル実行機能が有効の場合で,実行ホストがローカルホストのときは,これらの設定内容は無視されます。
プロパティキー |
説明 |
---|---|
plugin.account |
対象ホストにログインする際に使用するユーザーIDを1~256文字で指定します。 |
plugin.password |
対象ホストにログインする際に使用するパスワードを1~256文字で指定します。 予約部品プロパティ「plugin.publicKeyAuthentication」に「true」を指定した場合,「plugin.password」に入力した値は無視されます。 |
plugin.suPassword |
UNIX環境の対象ホストにログインする際に使用するrootのパスワードを1~256文字で指定します。 次の場合,rootのパスワードを指定しても無視されます。
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plugin.publicKeyAuthentication |
UNIX環境の対象ホストとのSSH接続に公開鍵認証を使用するかどうかを指定します。このプロパティに値を指定しない場合は,「false」として扱われます。
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plugin.keyboardInteractiveAuthentication |
UNIX環境の対象ホストとのSSH接続にキーボードインタラクティブ認証を使用するかどうかを指定します。このプロパティに値を指定しない場合は,「false」として扱われます。 ただし,「plugin.keyboardInteractiveAuthentication」の値が有効になるのは,「plugin.publicKeyAuthentication」に「false」を指定した場合です。「plugin.publicKeyAuthentication」に「true」を指定した場合は,「plugin.keyboardInteractiveAuthentication」に「true」を指定しても,公開鍵認証が設定されます。
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- 注※
-
プロパティ「plugin.publicKeyAuthentication」および「plugin.keyboardInteractiveAuthentication」の両方に「false」を指定した場合,パスワード認証が設定されます。