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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


4.2.4 サービスの入力プロパティに設定する項目について

[サービスの入力プロパティ作成]ダイアログボックスまたは[サービスの入力プロパティ編集]ダイアログボックスで設定できる項目は次のとおりです。なお,プロパティのデータ型に応じて選択できる表現形式は異なります。

表4‒1 サービスの入力プロパティに設定する項目

項目

説明

プロパティ定義

関連ステップ

プロパティの関連ステップが表示されます。

[Service Builder Edit]画面の[フロー]タブの[ステッププロパティ]エリアで[サービスプロパティ]がチェックされているプロパティを編集する場合に表示されます。

プロパティキー

プロパティキーを入力します。

この項目は,プロパティに関連ステップがある場合,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。

プロパティ名※1

プロパティの名称を入力します。

説明※1

プロパティの説明を入力します。

プロパティグループ

プロパティを所属させるプロパティグループを選択します。

この項目は,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,変更できません。

なお,プロパティグループは,[Service Builder Edit]画面の[プロパティ]タブでサービスプロパティをプロパティグループの上にドラッグ&ドロップしても設定できます。

可視性※1

[サービス作成]画面および[サービス実行]画面での可視性を設定します。可視性は,入力プロパティを公開するユーザーのロールを制限したいときに設定します。入力プロパティが各画面で表示されるかどうかは,[表示設定]との組み合わせで決まります。可視性と表示設定の組み合わせについては,「4.2.8 プロパティの可視性および表示設定について」を参照してください。

この項目は,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。

表示設定※1

[サービス作成]画面および[サービス実行]画面での表示設定を選択します。表示設定は,ユーザーが入力プロパティに対してできる操作を制限したいときに設定します。入力プロパティが各画面で表示されるかどうか,および値を変更できるかどうかは,[可視性]との組み合わせで決まります。可視性と表示設定の組み合わせについては,「4.2.8 プロパティの可視性および表示設定について」を参照してください。

スコープ

チェックすると,入力プロパティはサービス共有プロパティになります。

この項目は,プロパティに関連ステップがある場合,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。また,データ型に[composite]を選択した場合,チェックできません。

必須区分

チェックすると,入力が必須のプロパティになります。

この項目は,プロパティに関連ステップがある場合,プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合,またはビルトインサービス共有プロパティの場合,変更できません。

データ型

入力プロパティのデータ型を選択します。

次の場合,変更できません。

  • プロパティの関連ステップがサービス部品を使用している場合

  • 基本部品の一部のプロパティ(型定義あり)

  • ビルトインサービス共有プロパティの場合

制約条件

最小長

入力プロパティの制約条件を設定します。データ型に応じて表示する設定項目が異なります。

次の場合は,変更できません。

  • 基本部品のプロパティで値が設定済みの場合

最大長

入力文字制限

最小値

最大値

値と表現形式

設定方法

入力プロパティの設定方法を選択します。

この項目は,次の条件をすべて満たす場合に表示されます。

  • プロパティに関連ステップがある

  • サービス共有プロパティではない

  • サービス部品の内部で,ほかのプロパティとマッピングされていない

なお,設定方法で[プロパティを参照]を選択した場合,[サービス作成]画面または[サービス実行]画面でデフォルト値を変更できなくなります。

表現形式

[サービス設定]画面(作成,編集,または複製)または[サービス実行]画面で入力プロパティを表示する際の表現形式を選択します。データ型に応じて選択可能な値が異なります。

デフォルト値※1※2

プロパティのデフォルト値を指定します。

この項目は,ビルトインサービス共有プロパティの場合,表示されません。

編集中のプロパティの関連ステップがサービス部品を使用していて,かつプロパティがサービス部品の内部でほかのプロパティとマッピングされている場合,デフォルト値には,[(内部プロパティ)]が表示され,変更できません。

データソース

表現形式で「Selection」を選択した場合のみ表示します。

次のいずれかを選択できます。選択した項目に応じて設定項目を表示します。

  • 静的
  • 動的

静的

リスト表示値

リスト表示値を指定します。

動的

外部リソース

外部リソースプロバイダを選択します。

選択肢として次の(1)(2)を表示します。(2)が選択された場合,[外部リソースプロバイダ作成]ダイアログを表示します。

(1)定義済みの外部リソースプロバイダ

(2)[外部リソースプロバイダを作成]

追加パス

追加パスを指定します。

クエリパラメタ

クエリパラメタを指定します。

名前フィールド

名前フィールドを指定します。

値フィールド

値フィールドを指定します。

注※1

[Service Builder Edit]画面の[プロパティ]タブのプロパティ一覧エリアでも編集できます。

注※2

データ型に[composite]を選択している場合,デフォルト値を入力するためのエディタが表示されます。このとき,デフォルト値にプロパティキーが参照指定されていても,文字列として扱われ,プロパティ値は取得できません。

ヒント

string型とcomposite型の違いは,指定できる文字数です。string型の場合は1,024文字までしか指定できませんが,composite型は30MBまで指定できます。例えば,1,024文字を超える出力プロパティをほかのステップの入力プロパティにマッピングしたい場合は,入力プロパティのデータ型としてcomposite型を指定してください。

選択したデータ型に応じて表示される項目を次に示します。

表4‒2 サービスの入力プロパティに設定する項目(データ型によって表示/非表示が異なるもの)

項目

データ型

string

boolean

integer

double

date

password

composite

最小長

×

×

×

×

×

最大長

×

×

×

×

×

最小値

×

×

×

×

最大値

×

×

×

×

入力文字制限

×

×

×

×

×

(凡例)

○:表示されます。 ×:表示されません。

注※

入力文字制限を指定します。PCREに従った正規表現を指定します。

サービスの入力プロパティのデータ型に応じて指定できる表現形式を次に示します。なお,JP1/AO 12-01以降でデータ型「list」を使用したい場合は,データ型「string」の表現形式「Selection」を選択してください。

表4‒3 データ型に応じて指定できる表現形式(サービスの入力プロパティ)

データ型

表現形式

Text Box

Text Box (hex)

Text Area

URL Anchor

Selection

Radio Button

Check Box

Spin Box

Capacity

Date Picker

Pass word

File Chooser

string

×

×

×

×

×

×

×

boolean

×

×

×

×

×

×

×

×

×

integer

×

×

×

×

×

×

double

×

×

×

×

×

×

×

×

×

date

×

×

×

×

×

×

×

×

×

password

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

composite

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:指定できます。 ×:指定できません。

注※

Capacity(Byte),Capacity(KB),Capacity(MB),Capacity(GB),Capacity(TB),Capacity(BinaryByte),Capacity(KiB),Capacity(MiB),Capacity(GiB),Capacity(TiB)