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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 構築ガイド 


4.5.1 JP1/AOとWebブラウザー間のポート番号を変更する手順

JP1/AOとWebブラウザー間のポート番号を変更するには,定義ファイルの編集やファイアウォールの例外登録が必要です。

なお,クラスタシステムの場合,実行系サーバと待機系サーバで同じ手順を実施してください。

事前作業

JP1/AOで待機中および実行中のタスクがないことを確認します。

[タスク]画面でタスクを確認し,実行状態(実行中,応答待ち中,異常検出,停止中,長期実行中)のものがあれば,実行停止するか,停止状態になるまで待ちます。

JP1/AOとWebブラウザー間のポート番号を変更するには(通信方式がhttpの場合):

  1. JP1/AOのサービスを停止します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオフラインにします。

  2. 次のとおり定義ファイルのキーを編集して,ポート番号の設定を変更します。

    • 共通コンポーネントのインストール先フォルダ\uCPSB\httpsd\conf\user_httpsd.conf」(Windowsの場合),「/opt/HiCommand/Base64/uCPSB/httpsd/conf/user_httpsd.conf」(Linux 6,Linux 7,SUSE Linux 12の場合),または「/opt/HiCommand/Base64/uCPSB11/httpsd/conf/user_httpsd.conf」(Linux 8の場合)にある「Listen」

      次の行の「22015」に変更後の番号を設定します。

      Listen [::]:22015
      Listen 22015

      クラスタシステムの場合,実行系サーバと待機系サーバで同じ設定をしてください。

    • 「command_user.properties」にある「command.http.port」

      非クラスタシステムの場合とクラスタシステムの場合で,定義ファイルの格納フォルダが異なります。

      非クラスタシステムの場合

      JP1/AOのインストール先フォルダ\confまたは/opt/jp1ao/conf

      クラスタシステムの場合

      共有フォルダ名\jp1ao\confまたは共有フォルダ名/jp1ao/conf

    • 「config_user.properties」にある「server.http.port」

      非クラスタシステムの場合とクラスタシステムの場合で,定義ファイルの格納フォルダが異なります。

      非クラスタシステムの場合

      JP1/AOのインストール先フォルダ\confまたは/opt/jp1ao/conf

      クラスタシステムの場合

      共有フォルダ名\jp1ao\confまたは共有フォルダ名/jp1ao/conf

  3. Windowsの場合,hcmds64fwcancelコマンドを実行して,ファイアウォールの例外登録をします。

    Linuxの場合,OSの手順に従って例外登録をします。手順の詳細については,OSのドキュメントを参照してください。

    クラスタシステムの場合,実行系サーバと待機系サーバの両方で実施してください。

  4. JP1/AOのサービスを開始します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmds64srvコマンドにstartオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオンラインにします。

  5. hcmds64chgurlコマンドを実行して,URL情報を更新します。

  6. JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合,次のショートカットファイルのURLのポート番号を変更します。

    スタートメニューの[すべてのプログラム][JP1_Automatic Operation][JP1_AOログイン画面]

JP1/AOとWebブラウザー間のポート番号を変更するには(通信方式がhttpsの場合):

  1. JP1/AOのサービスを停止します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオフラインにします。

  2. 次のとおり定義ファイルのキーを編集して,ポート番号の設定を変更します。

    共通コンポーネントのインストール先フォルダ\uCPSB\httpsd\conf\user_httpsd.conf」(Windowsの場合),「/opt/HiCommand/Base64/uCPSB/httpsd/conf/user_httpsd.conf」(Linux 6,Linux 7,SUSE Linux 12の場合),または「/opt/HiCommand/Base64/uCPSB11/httpsd/conf/user_httpsd.conf」(Linux 8の場合)にある「Listen」および「VirtualHost ホスト名:ポート

    次の行の「22016」に変更後の番号を設定します。

    Listen [::]:22016
    Listen 22016
    <VirtualHost *:22016>
  3. Windowsの場合,hcmds64fwcancelコマンドを実行して,ファイアウォールの例外登録をします。

    Linuxの場合,OSの手順に従って例外登録をします。手順の詳細については,OSのドキュメントを参照してください。

    クラスタシステムの場合,実行系サーバと待機系サーバの両方で実施してください。

  4. JP1/AOのサービスを開始します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmds64srvコマンドにstartオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオンラインにします。

  5. hcmds64chgurlコマンドを実行して,URL情報を更新します。

  6. JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合,次のショートカットファイルのURLのポート番号を変更します。

    スタートメニューの[すべてのプログラム][JP1_Automatic Operation][JP1_AOログイン画面]

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