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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 構築ガイド 


3.2.8  LDAPディレクトリサーバとの通信におけるセキュリティ設定

LDAPディレクトリサーバとの接続のプロトコルにstartTLSを使用した通信を行う場合は,セキュリティの設定が必要です。共通コンポーネントのトラストストアーにSSLサーバ証明書をインストールする必要があります。共通コンポーネントのトラストストアーにSSL サーバ証明書をインポートするには,hcmds64keytoolコマンド(Windowsの場合)またはkeytoolコマンド(Linuxの場合)を使用します。

ヒント

LDAPディレクトリサーバとの接続のプロトコルにstartTLSを使用しない場合は,この手順は不要です。

事前作業

共通コンポーネントのトラストストアーにSSLサーバ証明書をインポートする手順

コマンドを実行して共通コンポーネントのトラストストアーにSSLサーバ証明書をインポートします。インポートする手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行します。

    Windowsの場合

    共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmds64keytool -import -alias エイリアス名 -file SSLサーバ証明書のパス -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード

    Linux 6,Linux 7,SUSE Linux 12の場合

    共通コンポーネントのインストールディレクトリ/uCPSB/jdk/bin/keytool -import -alias エイリアス名 -file SSLサーバ証明書のパス -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード

    Linux 8の場合

    共通コンポーネントのインストールディレクトリ/uCPSB11/jdk/bin/keytool -import -alias エイリアス名 -file SSLサーバ証明書のパス -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード -storetype JKS

    重要

    hcmds64keytoolコマンドまたはkeytoolコマンドで,エイリアス名トラストストアーファイルパス,およびトラストストアーへのアクセスパスワードを指定するときには,次の点に注意してください。

    • エイリアス名にはトラストストアー内で証明書を識別するための名称を指定します。SSLサーバ証明書が複数ある場合は,トラストストアー内で使用されていない任意のエイリアス名を指定してください。

    • トラストストアーファイルのパスには次の記号を使用しないでください。

      「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「|」,「-」

    • トラストストアーファイルのパスは255バイト以内の文字列にしてください。

    • エイリアス名,およびトラストストアーへのアクセスパスワードには引用符(")を含めないでください。

  2. JP1/AOサーバを再起動します。

共通コンポーネントのトラストストアーにインポートしたSSL サーバ証明書を確認する手順

次のコマンドを実行して共通コンポーネントのトラストストアーにインポートしたSSLサーバ証明書を確認できます。
Windowsの場合

共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmds64keytool -list -v -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード

Linux 6,Linux 7,SUSE Linux 12の場合

共通コンポーネントのインストールディレクトリ/uCPSB/jdk/bin/keytool -list -v -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード

Linux 8の場合

共通コンポーネントのインストールディレクトリ/uCPSB11/jdk/bin/keytool -list -v -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード

共通コンポーネントのトラストストアーにSSLサーバ証明書を削除する手順

コマンドを実行して共通コンポーネントのトラストストアーにインポートしたSSLサーバ証明書を削除できます。削除する手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行します。

    Windowsの場合

    共通コンポーネントのインストールフォルダ\bin\hcmds64keytool -delete -alias エイリアス名 -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード

    Linux 6,Linux 7,SUSE Linux 12の場合

    共通コンポーネントのインストールディレクトリ/uCPSB/jdk/bin/keytool -delete -alias エイリアス名 -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード

    Linux 8の場合

    共通コンポーネントのインストールディレクトリ/uCPSB11/jdk/bin/keytool -delete -alias エイリアス名 -keystore トラストストアーファイルのパス -storepass トラストストアーへのアクセスパスワード

  2. JP1/AOサーバを再起動します。