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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 構築ガイド 


1.6.3 https接続を有効にする手順(Windows,Linux 6,Linux 7,SUSE Linux 12

user_httpsd.confファイルを設定し,秘密鍵ファイルおよびSSLサーバ証明書ファイルを指定したフォルダに格納して,Webサーバのhttps接続を有効にします。

事前作業

https接続を有効にする手順

  1. user_httpsd.confファイルを,https接続を使用する設定に変更します。

    user_httpsd.confファイルは次のフォルダに格納されています。

    • JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合

      共通コンポーネントのインストール先フォルダ\uCPSB\httpsd\conf

    • JP1/AOサーバのOSがLinux 6,Linux 7,SUSE Linux 12の場合

      /opt/HiCommand/Base64/uCPSB/httpsd/conf

    user_httpsd.confファイルを,次のように変更します。

    • https 接続で使用するポート番号が記載されている「Listen」ディレクティブの行から「HWSLogSSLVerbose On」の行までの行頭の「#」を削除します。

      ただし,「SSLECCCertificateKeyFile」,「SSLECCCertificateFile」,「SSLCACertificateFile」,「Header set Strict-Transport-Security max-age= 31536000」ディレクティブの行頭の「#」は削除しません。

      また,「Listen [::]:22016」はIPv6での通信を有効にする時のみ行頭の「#」を削除します。

    • https接続以外の接続を無効にしたい場合は,さらに次のように変更してください。

      ・http接続で使用するポート番号が記載されている「Listen」および「Listen [::]:」ディレクティブの行頭に「#」を指定しコメントアウトします。

      ・「Listen 127.0.0.1:」ディレクティブの行頭の「#」を削除します。

    JP1/AO のインストール後(http接続を使用する場合)のuser_httpsd.confファイルの内容と,https接続を使用する場合の設定に変更したuser_httpsd.confファイルの内容を次に示します。http接続では「22015」,https接続では「22016」のデフォルトのポート番号を使用する場合の例です。

    http接続を使用する場合のuser_httpsd.confファイル(デフォルト)

    ServerName ホスト名
    Listen 22015
    Listen [::]:22015
    #Listen 127.0.0.1:22015
    SSLDisable
    #Listen 22016
    #Listen [::]:22016
    #<VirtualHost *:22016>
    #  ServerName ホスト名
    #  SSLEnable
    #  SSLProtocol TLSv12
    #  SSLRequiredCiphers ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-ECDSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-ECDSA-AES256-SHA384:ECDHE-ECDSA-AES128-SHA256:ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES256-SHA384:ECDHE-RSA-AES128-SHA256:AES256-GCM-SHA384:AES128-GCM-SHA256:AES256-SHA256:AES128-SHA256
    #  SSLRequireSSL
    # SSLCertificateKeyFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/httpsdkey.pem"
    # SSLCertificateFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/httpsd.pem"
    # SSLECCCertificateKeyFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/ecc-httpsdkey.pem"
    # SSLECCCertificateFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/ecc-httpsd.pem"
    # SSLCACertificateFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/cacert/anycert.pem"
    # Header set Strict-Transport-Security max-age=31536000
    #</VirtualHost>
    #HWSLogSSLVerbose On
    

    https接続を使用する場合のuser_httpsd.confファイル(変更後)

    ServerName ホスト名
    #Listen 22015
    #Listen [::]:22015
    Listen 127.0.0.1:22015
    SSLDisable
    Listen 22016
    Listen [::]:22016
    <VirtualHost *:22016>
      ServerName ホスト名
      SSLEnable
      SSLProtocol TLSv12
      SSLRequiredCiphers AES256-SHA256:AES256-SHA:AES128-SHA256:AES128-SHA:DES-CBC3-SHA
      SSLRequireSSL
      SSLCertificateKeyFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/httpsdkey.pem"                      
      SSLCertificateFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/httpsd.pem"                         
     # SSLECCCertificateKeyFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/ecc-httpsdkey.pem"                 
     # SSLECCCertificateFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/ecc-httpsd.pem"                    
     # SSLCACertificateFile "共通コンポーネントのインストール先フォルダ/uCPSB/httpsd/conf/ssl/cacert/anycert.pem"
     # Header set Strict-Transport-Security max-age=31536000
    </VirtualHost>
    HWSLogSSLVerbose On
    注意事項:
    • 先頭行の「ServerName」ディレクティブと「<VirtualHost>」タグ内の「ServerName」ディレクティブに,証明書発行要求のCommon Nameに設定したホスト名(クラスタ環境の場合は論理ホスト名)を指定します。大文字,小文字の区別も同じにしてください。
    • 「SSLCertificateKeyFile」ディレクティブに,秘密鍵ファイルを絶対パスで指定します。

      パスにシンボリックリンクやジャンクションを指定しないでください。

    • 「SSLCertificateFile」ディレクティブに,サーバ証明書を絶対パスで指定します。

      サーバ証明書には,認証局で署名済みの証明書と自己署名証明書があります。

    • 認証局の証明書を使用する場合は,「SSLCACertificateFile」ディレクティブの行頭の番号記号「#」を削除して,認証局の証明書を絶対パスで指定します。複数の証明書(PEM形式)をテキストエディターで連結させることで,1つのファイルに複数の証明書を混在させることができます。ただし,パスにシンボリックリンクやジャンクションを指定しないでください。
  2. JP1/AOのサービスを開始します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmds64srvコマンドにstartオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオンラインにします。

  3. WebブラウザーからJP1/AOサーバへ接続するURL情報を更新します。

    hcmds64chgurlコマンドを実行して,URL情報を更新します。

    SSLサーバ証明書にホスト名を指定しているときはホスト名を,IPアドレスを指定しているときはIPアドレスをURLに指定します。

  4. JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合,次のショートカットファイルのURLを変更します。

    スタートメニューの[すべてのプログラム][JP1_Automatic Operation][JP1_AOログイン画面]

重要

WebブラウザーとJP1/AOの接続の設定に誤りがある場合,HBase 64 Storage Mgmt Web Serviceの起動に失敗して,JP1/AOのログイン画面が表示できなくなることがあります。