3.3 ボトルネックを分析する
ここでは,分析対象とした障害のボトルネックが何かを分析します。
背景
ボトルネック分析の考え方を次の図に示します。
ボトルネックは,障害が発生している仮想マシンを基点として分析を進めます。ここで分析したボトルネックが,あとで実施する障害の影響範囲および重要度の分析と,障害の原因分析の基点となります。
操作手順
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[E2Eビュー]画面で業務システム構成を把握します。
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障害のあった仮想マシンが分析の基点になります。関連するコンポーネントに警告またはエラー(アイコンが黄色,または赤色)があるかどうかを確認します。
サーバの[ディスク]と[CPU],ストレージの[ボリューム]に警告またはエラー(アイコンが黄色,または赤色)があるため,それぞれ分析します。
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ストレージの[ボリューム]をクリックします。
青い線で,ユーザーリソースが関連付けて表示されます。
警告が出ている[ディスク]は,[ボリューム]と関連付けられているので,ストレージ管理者に警告が出ている[ディスク]と[ボリューム]を連絡します。
エラーが出ている[CPU]はストレージと関連付けられていないので,この[CPU]がボトルネックであるかどうかを確認するために,次の操作に進みます。
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この[CPU]がボトルネックであることを確認するために,[CPU]のアイコンをクリックして,表示されるメニューから[ボトルネックを検証]を選択して[ボトルネック分析]画面を開きます。
上段のグラフに[CPU](ボトルネック候補)が,下段のグラフに[仮想マシン](障害が発生している[仮想マシン])が表示されます。
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[CPU]と[仮想マシン]のグラフを比較して,2つのグラフが同じ傾向を示していることを確認します。
グラフが同じ傾向を示していれば,ボトルネック候補をボトルネックと判断します。
この例の場合は,[CPU]と[仮想マシン]のグラフが同じ傾向を示しているため,[CPU]がボトルネックであると判断できます。
- ヒント
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次に示す場合は,[E2Eビュー]画面に表示される共有率が高いリソースをボトルネックであると推定して,手順4と手順5でボトルネックと判断してください。
- 手順2と手順3で警告またはエラー(アイコンが黄色,または赤色)が表示されなかった場合
- 手順4と手順5でボトルネックと判断できなかった場合
それでもボトルネックと判断できない場合には,[性能分析ビュー]画面でボトルネックの分析をしてください。
- メモ
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スイッチにエラーが表示されている場合,構成変更に伴い使用しなくなったポートに対してリンクダウンを検知したことが原因であることがあります。この場合,スイッチの詳細画面にある[状態を正常に変更する]ボタンを利用して,ポートの[状態]を一度[正常]にしてください。これにより,再びポートを使用するようになるなどで,ポートの状態が再び変化するまでは[正常]の状態とみなします。
次の作業
[ボトルネック分析]画面を使って,問題の影響範囲と問題の重大度を分析します。