1.2.1 ネットワーク構成
JP1/IT Desktop Management 2システムのネットワーク構成の例を図1-1に示します。
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なお、UNIX版JP1/IT Desktop Management 2 - Agentでは、配布管理システムに直接接続する場合と中継システムを経由して接続する場合とで、使用できるコマンドや環境設定の内容に差があります。このため、配布管理システム(Windows版管理用中継サーバを含む)に直接接続するものをエンドWS、中継システムを経由して接続するものをクライアントWSと呼んで区別します。
UNIXとWindowsが混在するネットワーク構成については、「(3) Windowsシステムが混在するネットワーク構成」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) JP1/IT Desktop Management 2 - Managerを配布管理システムとしたネットワーク構成
JP1/IT Desktop Management 2の各プログラムは、WANおよびLANで接続されたネットワーク環境で動作します。LANで使用できるプロトコルは、TCP/IPです。ファイアウォールにも対応しています。
配布管理システム(JP1/IT Desktop Management 2 - Manager)と配布先システム(JP1/IT Desktop Management 2 - Agent)の間には、複数の中継システム(JP1/IT Desktop Management 2 - Agent)を設置できます。中継システムを設置しないで、直接、配布管理システムと配布先システムを接続させることもできます。なお、配布管理システムはWindows版管理用中継サーバを含みます。
(2) 複数LAN接続を使用したネットワーク構成
システム全体が複数のLANで構成されている場合、JP1ではそれぞれのホストで使用するLANを選択できます。この機能を複数LAN接続と呼びます。
JP1/IT Desktop Management 2は次の環境下で複数LAN接続を実現します。
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ネットワークが複数のセグメントに分かれている環境
LAN設定を修正しなくても、配布管理システムがそれぞれの配布先システムに応じてLANを使い分けるよう、設定できます。
配布管理システムの/etc/hostsファイルで、使用するすべてのLAN設定を定義しておく必要があります。
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同じ配布管理システムとの間で複数のネットワークを持つ環境
LAN設定を修正しなくても、配布先システムのJP1/IT Desktop Management 2使用時にはあらかじめ指定したLANへ切り替わるよう、設定できます。
配布先システムの/etc/hostsファイルで、使用するすべてのLAN設定を定義しておく必要があります。また、ネットワークインタフェース定義ファイルで、JP1/IT Desktop Management 2用のLAN設定を定義しておく必要があります。設定内容については、「5.3.3 JP1/IT Desktop Management 2用のネットワークインタフェースの設定」を参照してください。
(3) Windowsシステムが混在するネットワーク構成
Windowsのシステムが混在する環境でのシステム構成を図1-2に示します。
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UNIXとWindowsのJP1/IT Desktop Management 2 - Agentが混在する環境で、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerに対してパッケージングする場合は、次のことに注意してください。
Windowsで作成されるキャビネットには、キャビネット名・キャビネットIDとも、資源グループ名が割り当てられます。
Windowsで画面表示されるUNIX用キャビネットに名称を設定したい場合は、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerでキャビネットを登録して、その時に名称を設定してください。