付録A Asset Consoleを使用した資産管理とJP1/IT Desktop Management 2の操作画面を使用した資産管理の機能差異
Asset Consoleを使用した資産管理とJP1/IT Desktop Management 2の操作画面を使用した資産管理の機能差異の概要を次の表に示します。
機能差異の詳細については、JP1/IT Desktop Management 2およびJP1/IT Desktop Management 2 - Asset Consoleの各マニュアルを参照してください。
# |
機能 |
概要 |
AC |
ITDM2 |
ACの特徴 |
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1 |
機器管理 |
任意の管理項目を観点として、保有機器の台数を部署、設置場所ごとや、組織全体にわたって検索・集計します。 機器の管理情報を一括して変更したり、棚卸を実施した機器の情報(棚卸の実績)を、資産管理データベースに登録したりできます。 |
○ |
○ |
CPUクロック数やメモリサイズなどの観点で保有機器の台数を集計できます。 なお、Asset Consoleでは次の機能はサポートしていません。
|
2 |
履歴管理 |
ハードウェアやインストールソフトウェアの変更履歴を管理します。 管理する目的に合わせて、機器の変更履歴として取得する項目を選択できます。 |
○ |
○ |
契約情報の変更履歴の取得や、ハードウェアやインストールソフトウェアに変更があった台数のメール通知など、DHCP環境における変更履歴の取得設定など、細やかな設定ができます。 |
3 |
契約管理 |
機器およびソフトウェアの各種契約の情報を管理します。 |
○ |
○ |
− |
4 |
問題点管理 |
資産管理システムで発生している問題点と、その対処状況を管理します。 |
○ |
× |
JP1/IMで管理しているJP1イベントおよびSNMPトラップの情報をAsset Console上で共有できます。 |
5 |
ライセンス管理 |
ソフトウェアライセンスの利用状況を管理します。 超過ライセンスの検索・集計や、ボリュームライセンスの管理などができます。 |
○ |
○ |
ボリュームライセンスの管理ができます。 |
6 |
案件管理 |
資産情報を関連づけて申請・承認業務をフロー化して管理できます。 |
○ |
× |
資産管理に関する業務をフロー化できます。Asset Console上で管理している資産情報を絡めた申請、承認業務を運用できます。 |
7 |
ユーザ組織管理 |
組織階層単位でアクセス制限を設定できます。 |
○ |
○ |
ログインユーザが所属する部署を基点として、スコープを制限できます。 |
8 |
設定場所管理 |
設置場所情報を管理します。 |
○ |
○ |
− |
9 |
IPグループ管理 |
IPアドレスをアドレス範囲で区切って、IPグループとして管理します。部門、設置場所などでグループを作成し、わかりやすい名称を付けてIPアドレスの使用状況を管理できます。 |
○ |
× |
部門、設置場所ごとに利用できるIPアドレスの範囲をあらかじめ登録しておくことで、IPアドレスの使用状況および空き情報を確認できます。 |
10 |
機器カタログ管理 |
新規機器の登録時に使用する機器のカタログ情報を登録および編集します。 |
○ |
× |
登録する機器のテンプレートを作成することで、新規機器の登録時の手間を軽減できます。 |
11 |
ソフトウェア名称管理 |
インストールソフトウェア名と、ソフトウェア名の対応づけを設定します。 |
○ |
○ |
手入力、インポートのほかに、インストールソフトウェア情報から自動的にソフトウェア名を登録できます。 |
12 |
インストールソフトウェア管理 |
インストールされているソフトウェアを管理します。 |
○ |
○ |
− |
13 |
コード管理 |
管理するコードとその属性を編集し、各業務メニューで指定する検索条件や、出力結果を追加、編集できます。 |
○ |
× |
コード管理することで大小比較ができます。エクスポートデータを自動処理する際に有効です。 (例)運用状態 101:運用、201:故障、301:廃棄 |
14 |
インポート |
CSVファイルの資産情報を、一括で更新(登録、変更および削除)します。 |
○ |
○ |
ハードウェア資産情報、ライセンス情報、契約情報など限定されたものだけではなく、Asset Consoleが管理するほぼすべての情報をインポートできます。 |
15 |
エクスポート |
資産管理データベースの資産情報を、CSV 形式で出力します。 |
○ |
○ |
ハードウェア資産情報、ライセンス情報、契約情報など限定されたものだけではなく、Asset Consoleが管理するほぼすべての情報をエクスポートできます。 |
16 |
権限管理 |
ユーザ権限に応じて参照できる範囲を変更したり、新しくユーザ権限を追加したりして、利用者の業務内容に合わせて使用できる機能や情報の範囲を設定します。 |
○ |
○ |
ログインしたユーザに割り当てられている権限によって、利用できる業務を制限できます。 |
17 |
管理項目編集 |
操作画面に表示される項目の表示・非表示の設定や、名称を変更します。 |
○ |
○ |
ほぼすべての項目に対して、左記の設定や変更ができます。 |
18 |
業務フィルター |
各操作画面の構成要素(検索条件、編集項目など)を、ユーザ権限に応じて変更します。 |
○ |
× |
ログインしたユーザに割り当てられている権限によって、操作画面の構成を変更できます。 |
19 |
利用可能業務割り当て |
ユーザ権限に応じて実行できる業務を変更できます。 |
○ |
○ |
ログインしたユーザに割り当てられている権限によって、実行できる業務を制限できます。 |
20 |
ユーザレポートの作成 |
デフォルトで提供されている操作画面のほかに、独自の情報を検索するための操作画面(ユーザレポート)を追加できます。 |
○ |
× |
Asset Consoleがデータベースで管理しているクラス同士を任意の条件で結合し、結合したクラスを任意の検索条件で検索する画面を作成できます。また、作成した条件でCSVへエクスポートできます。他システムへデータを渡す際などに便利です。 |
21 |
SAMAC辞書連携 |
端末から集めたソフトウェアの情報について、有償ソフトウェアかどうかを区別します。 |
× |
○ |
Asset Consoleではサポートしていません。 |
22 |
グラフィカルなレポートの作成 |
レポートをグラフィカルに作成します。 |
× |
○ |
Asset Consoleではサポートしていません。 |
23 |
操作画面での状況参照 |
操作画面で資産の状況を参照します。 |
× |
○ |
Asset Consoleではサポートしていません。 |
24 |
カスタムグループ |
管理者の目的に応じて任意にグループを作成し、資産をグループごとに管理できます。 |
○ |
○ |
Asset Consoleでは、部署単位による管理だけサポートしています。 |
- (凡例)
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AC:Asset Consoleを使用した資産管理
ITDM2:JP1/IT Desktop Management 2の操作画面を使用した資産管理
○:機能がある
×:機能がない
−:特になし