4.1.1 機器を管理する
Asset Consoleでは、ネットワーク上の機器を一括して管理できます。ここでは、管理できる機器の種別と機器と関連づけて管理できる情報の種類について説明します。
機器の種別および関連情報は、機器の属性情報として棚卸に使用するだけでなく、契約情報と併せて管理して、トラブル発生時の対処など、さまざまな業務に利用できます。そのため、どこまで管理するかを検討して、必要な情報を決定してください。
機器の属性情報を契約管理、問題点管理で利用する場合を例に、機器の情報をさまざまな業務で利用する概念を次の図に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 機器の種別
機器の種別は、システム装置、拡張装置、ネットワーク装置の3つの種別に分類されて、それぞれさらに詳細に分類できます。デフォルトで用意されている機器の種別を次に示します。
機器種別 |
詳細分類 |
---|---|
システム装置 |
|
拡張装置 |
|
ネットワーク装置 |
|
機器の種別を詳細に管理することによって、機器管理業務で目的の機器をすばやく検索できるだけでなく、契約管理やライセンス管理でも役立ちます。また、保守履歴情報を予防保守に利用する際、セキュリティ対策を徹底する際にも役立ちます。
機器の種別は、不要な種別を管理対象から削除したり、必要な種別を追加したりできます。デフォルトの種別を変更する方法については、「16.8 種別や状態を追加および変更する(コード管理)」を参照してください。
(2) 機器に関連づける情報
Asset Consoleでは、部署および設置場所などの情報を機器と関連づけて管理することで、効率良く機器管理を実行できます。機器と関連づけて管理できる情報を次に示します。
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部署、利用者、設置場所
機器を使用している部署、機器の利用者、および機器の設置場所を管理できます。部署、利用者、および設置場所は、機器の棚卸、障害発生時の迅速な対処など、機器管理のすべての業務に利用できます。
部署、利用者、設置場所の情報は、操作画面から登録することはもちろん、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerから取得したり、IPアドレスから対応する部署や設置場所を自動的に設定したりすることもできます。
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契約情報
機器の保守、リースおよびレンタルの契約内容を管理できます。契約情報を登録することで、契約対象の機器と関連づけて管理できます。
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問題点
機器に障害が発生した場合など、障害内容を問題点として登録して管理できます。同機種のトラブルに対策内容を役立てたり、機器の購入や交換の業務に利用したりできます。
また、JP1/IMのJP1イベントを登録して、資産管理システム上の問題点を共有することもできます。JP1/IMとの連携については、「4.2.1 JP1/IMと連携して問題点を管理する」を参照してください。
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ネットワーク情報
IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどのネットワーク情報と関連づけて管理できます。
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関連機器
機器同士を親子関係として管理できます。関連づけたい機器を検索し、関連機器として登録することで、当該機器に関連する機器を容易に把握できます。