1.3.8 フローによる申請・承認業務の実行
資産管理業務には、申請と承認が必要な業務や、受付を経由する必要のある業務があります。例えば、通常、機器を新規に導入する際は、導入してよいかを上長に許可してもらう処理が必要となります。また、実際に機器を手配して配布する作業は、組織内でシステムを一括管理している担当者が受付を担当しています。
Asset Consoleでは、このような業務を、案件を作成することで実行できます。案件とは、ルートを定義した業務です。各業務専用の帳票だと考えてください。
案件を送受信しながら業務を進めることで、機器導入やソフトウェア導入などの業務の流れをそのままフローとして表現できるので、ITILプロセスに従った運用が実現しやすくなります。
フローを使用した資産管理業務では、次に示すようなメリットがあります。
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案件を作成することで、実際に手配などをする作業者がだれかを意識することなく申請が行え、情報を伝達しやすい。
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手続きで使用した情報はサーバに登録されるため、確実に情報を管理できる。
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案件を一元管理できるため、作業がどこまで処理されているかを把握しやすくなる。
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案件を使用して申請・承認を実行することで、正式な処理ルートに従った承認済みの内容であるという、稟議書としての役割も果たせる。
なお、Asset Consoleでは、案件で依頼した障害対策の情報を対策時に自動的に登録したりすることで、効率良く資産管理業務を実行できます。
フローによる申請・承認業務を実行する概念を次の図に示します。