17.3.4 string型
string型は、可変長の文字列を持つ基本データ型です。
キーワード「string」を使用すると、string型変数や定数を宣言し初期化できます。このキーワードは、DEFINEセクションでだけ使用できます。複数の変数を宣言するときは、変数を「,」(コンマ)で区切ってください。
また、キーワード「string」と組み合わせて、キーワード「const」を使用すると、定数を宣言できます。DEFINEセクションで宣言した定数は、値を参照できるようになりますが、MAINセクションやERRORセクションで値を変更することはできません。
文字列定数を指定するには、文字を「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。文字列内部で「"」を使用するときは、直前に「'」(シングルクォーテーション)を指定してください。
(1) 形式
DEFINE { [const] string variable_name1 [= "StringValue"] [, variable_name2 [= integer_constant2] ] ; }
(2) 記述例
DEFINE { string CaptionName="Setup"; // 有効 string ErrorText; // 有効 }
(3) 備考
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string型変数は、連結操作の結果として文字列長が増えることがあります。
-
すべての変数は、デフォルトで空になります。(2)の例での「ErrorText」は空になります。
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string型は、行末に「_」(アンダーバー)を記述することで次の行に続けることができます。次に示す例のように記述した場合、文字列変数「ErrorText」の値は「sample Testing success」になります。
例
DEFINE { string ErrorText = "sample_ Testing_ success"; // stringは複数行に続いています。 }
-
文字
扱い
\n
改行
\r
復帰
\t
タブ文字
'\
「\」
'"
「"」
''
「'」
文字列変数「ErrorText」に「"Sample Testing"」を代入する場合の記述例を次に示します。
例
DEFINE { string ErrorText = "'"Sample Testing'""; // 「Sample Testing」を「'"」で囲みます。 }
文字列変数「Path」に「C:\Windows\system32」を代入する場合の記述例を次に示します。
例
DEFINE { string Path = "C:'\Windows'\system32"; // 「C:\Windows\system32」を「Path」に代入します。 }