11.2.2 リモートインストールマネージャを使用した配布に関するエージェントの機能を使用する場合の注意事項
ここでは、リモートインストールマネージャを使用した配布に関するエージェントの機能を使用する場合の注意事項について説明します。
(1) インストールモードとユーザ権限
リモートインストール時のインストール方法には、ファイルのコピーだけでインストールが終了するバックグラウンドインストールモードと、GUIを使用するGUIインストールモードとがあります。日立プログラムプロダクト、他社ソフトウェアなどの流通ソフトウェアは、ほとんどがGUIインストールモードを使用します。
次のレジストリのアクセス権は、一般ユーザが変更できるようにしないでください。変更できるようにするとインストールできないおそれがあります。
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OSが32ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\JP1/IT Desktop Management - Agent\DMP
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OSが64ビット版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Hitachi\JP1/IT Desktop Management - Agent\DMP
なお、バックグラウンドインストールモードのパッケージは、ログオンしているユーザの権限に関係なくインストールされます。
また、Citrix XenApp、Microsoft RDSサーバへGUIインストールモードでインストールする場合、Citrix XenApp、Microsoft RDSサーバへは誰か一人以上のユーザがログオンしている必要があります。
(2) 一般ユーザ権限でのインストール時の制限事項
エージェントでは次のような制限があります。
(a) スタートアッププログラムの移行
スタートアッププログラムの移行時には次に示す制限があります。
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[ITDM2_Startup]フォルダの変更
エージェント設定の[スタートアップの設定]で、[IT Desktop Management 2 独自のスタートアップフォルダ([ITDM2_Startup])を作成する]をオンにした場合、一般ユーザ権限でインストールするかどうかで、[ITDM2_Startup]フォルダの作成位置が異なります。
一般ユーザ権限でインストールすると、共通プログラムフォルダに作成されます。
また、[スタートアッププログラムを[ITDM2_Startup]に移行する]を選択し、共通プログラムフォルダのスタートアップ、および個人プログラムフォルダのスタートアップの両方にショートカットなどが登録されている場合、共通プログラムフォルダおよび個人プログラムフォルダの両方に[ITDM2_Startup]フォルダが作成されます。
一般ユーザ権限とAdministrator権限とで共有する場合、[ITDM2_Startup]フォルダに作成するショートカットは、どちらの権限でもアクセスできるように設定してください。
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スタートアッププログラムを自動移行する設定の適用範囲
エージェント設定の[スタートアップの設定]で、[スタートアッププログラムを[ITDM2_Startup]に移行する]をオンにした場合、すべてのユーザのスタートアッププログラムが自動移行の対象となります。
また、一般ユーザのスタートアッププログラムは[移行するスタートアッププログラム(ショートカット)]の一覧の設定に関係なく、すべて[ITDM2_Startup]フォルダに移行されます。一般ユーザのスタートアッププログラムを個人の「スタートアップ」グループに戻したい場合は、エージェント設定の[スタートアップの設定]で、[スタートアッププログラムを[ITDM2_Startup]に移行する]をオフにしてから手動で移行してください。
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スタートアッププログラムを自動移行する場合のアンインストールの適用範囲
エージェント設定の[スタートアップの設定]で、[スタートアッププログラムを[ITDM2_Startup]に移行する]をオンにした場合、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをアンインストールすると、ログオンしているユーザについては次の操作が自動的に実施されますが、そのほかのユーザについては実施されません。
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スタートアッププログラムの「スタートアップ」グループへの移行
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[ITDM2_Startup]フォルダの削除
ログオンユーザ以外の各ユーザについては、これらの操作を手動で実施してください。
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