8.1.2 収集ファイルの復元
リモートコレクトしたファイルを復元するために、アンアーカイバを使用します。アンアーカイバを使用することで、リモートコレクト時にアーカイブまたは圧縮されたファイルが、元の形式に復元されます。
アンアーカイバを起動するには、[JP1_IT Desktop Management 2 - Manager]の[アンアーカイバ]メニューを選択します。
アンアーカイバを起動すると、[IT Desktop Management 2 アンアーカイバ]ウィンドウが表示されます。
アンアーカイバの右側の画面は、ディレクトリ別・ファイル別にソートされて表示されます。ただし、そのドライブがFATファイルシステムの場合はソートされません。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイルの復元
復元するファイルがどのディレクトリにあるのかを、ファイルを復元する前に[ジョブ実行状況]ウィンドウで確認しておいてください。
復元するファイルは、ディレクトリに格納されている必要があります。ドライブの直下に格納されているファイルは、復元できません。
リモートコレクトしたファイルを復元する方法を次に示します。
-
復元するファイルまたはディレクトリを選択し、[ファイル]−[ファイルの復元]を選択する(またはをクリックする)。
図8‒5 [復元]ダイアログボックス - 復元先ディレクトリ
-
復元先のディレクトリを指定します。指定したディレクトリに、復元したファイルを格納します。復元先のディレクトリは有効なパスを指定してください。
使用するファイルシステムによっては、次に示す条件を満たす必要があります。
・ディレクトリのパスの長さが半角247文字以内であること。
・復元するファイルのフルパスの長さが半角256文字以内であること。
フルパスの形式を次に示します。
「復元先ディレクトリ」+「作成ディレクトリ」+「復元後のファイル名またはディレクトリ名」
「作成ディレクトリ」の形式を次に示します。
「アーカイブファイル名」+「_」+「アーカイブファイルの格納先ディレクトリ」
・次に示す半角記号を使用していないこと。
「*」「"」「:」「<」「>」「|」「?」
複数のファイルを復元する場合の復元先ディレクトリについては、「8.1.2(2) 復元先のファイル構成」を参照してください。
- 内容
-
復元するファイルの名称や内容が表示されます。
アーカイブファイル名
復元するファイルの名称が表示されます。復元の対象としてディレクトリを選択したときは、ディレクトリ下にあるすべてのファイルの名称が表示されます。
内容一覧
「アーカイブファイル名」で選択したファイルの、内容が一覧で表示されます。
-
必要な項目を設定して、[OK]ボタンをクリックする。
ファイルの復元を開始します。復元中は、[ファイルの復元]ダイアログボックスが表示されます。
なお、上記の方法以外に、エクスプローラから[IT Desktop Management 2 アンアーカイバ]ウィンドウまたはアンアーカイバのアイコンに、復元するファイルをドラッグ&ドロップしてもファイルを復元できます。
(2) 復元先のファイル構成
アーカイブファイルを1つだけ復元する場合、復元されたファイルは、[復元]ダイアログボックスの「復元先ディレクトリ」で指定されたディレクトリの直下に格納されます。しかし、一度に複数のアーカイブファイルを復元する場合、別々のアーカイブファイル内に同じ名称のファイルが存在することがあります。このため、複数のアーカイブファイルを復元する場合は、「復元先ディレクトリ」で指定されたディレクトリの下に、次に示す名称のディレクトリを作成し、その下にファイルを格納します。
アーカイブされたファイル名(拡張子を除く)_上位ディレクトリ名
復元先ディレクトリ「C:\TEMP\DATA」に、複数のアーカイブファイルを復元する場合の例を次に示します。
アーカイブファイル名 |
ファイルの内容 |
---|---|
C:\user\PC0001\ED0001.dmz |
E10.txt、E11.txt |
C:\user\PC0001\ED0002.dmz |
E20.dat、E21.dat |
C:\user\PC0002\ED0001.dmz |
E10.txt、E11.txt |
C:\user\PC0002\ED0002.dmz |
E20.dat、E21.dat |