5.4.3 システム構成情報とIDの連携時の注意事項
システム構成情報とIDを連携させる場合の注意事項を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) パスワードのあるIDの扱い
パスワードのあるIDに登録されたコンピュータのシステム構成情報が変わった場合、IDの情報は変更されません。
(2) ジョブとの連携
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システム構成情報からID管理元中継またはIDに登録されたコンピュータが削除された場合、そのID管理元中継あてまたは経由のジョブ、および管理対象のコンピュータあてのジョブは削除されます。
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IDに登録されたコンピュータの接続先を変更して経路が変更になった場合、旧経路に存在しているコンピュータあてのIDジョブは削除され、新経路で再度、コンピュータあてのIDジョブが登録、実行されます。なお、ID管理元中継の接続先を変更して経路が変更になった場合には、ジョブは連携されないため、旧経路で実行されます。
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ID管理元中継またはIDに登録されたコンピュータのノード識別キーの名称変更時にはジョブは連携されません。したがって、名称が変更された時点でそのID管理元中継あてまたは経由するジョブは使用できなくなるため、ジョブを登録し直してください。
(3) セットアップの設定について
システム構成情報とIDを連携するためには、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのセットアップの[リモートインストールマネージャを使用した配布のセットアップ]画面の[システム構成関連]パネルで、[システム構成の変更を同期させる]のチェックボックスをオンにしておく必要があります。設定が一致していないと、上位システムと下位システムとで管理情報が不一致になることがあります。
(4) 中継システムおよび管理用中継サーバの場合
中継システムおよび管理用中継サーバのIDへの登録先は自システムとする必要があります。上位システムをIDへの登録先とする場合はそのシステムについてはシステム構成情報とIDが正しく連携しない場合があります。
(5) IDに登録されているコンピュータの接続先を変更した場合
IDに登録されているコンピュータの接続先を変更した場合、そのコンピュータが新しい接続先のIDに自動的に登録されますが、時間が掛かる場合があります。IDを指定したジョブの実行前にまずIDの登録状況を確認してください。システム構成情報とのIDの連携が実行されると構成変更対象となるコンピュータのIDへの追加ジョブが自動的に生成されリモートインストールマネージャのジョブ実行状況画面で参照できます。