1.2.2 リモートコレクトを実行するジョブ種別
リモートコレクトを実行するジョブには、次の図に示す種類(ジョブ種別)があります。ネットワークの状態や目的に合わせて、使い分けてください。
なお、「リモートコレクト」ジョブまたは「中継までのリモートコレクト」ジョブを作成するときは、リモートコレクトのオプションとして、管理対象のコンピュータでの収集のタイミング、圧縮の有無、外部プログラムの起動などを設定できます。
これらのオプションの設定方法については、「8.1.1 リモートコレクトの実行」を参照してください。
次に、各ジョブ種別について説明します。
(1) 「リモートコレクト」ジョブ
管理対象のコンピュータから、中継システムおよび管理用中継サーバを経由して配布管理システムまでファイルを収集します。中継システムおよび管理用中継サーバを経由しない場合や、管理対象のコンピュータ−中継システムおよび管理用中継サーバ間、中継システムおよび管理用中継サーバ−配布管理システム間のファイルの収集にもこのジョブを使用します。
(2) 「中継までのリモートコレクト」ジョブ
配布管理システムからの指示でファイルを収集し、ジョブを実行した配布管理システムの中継システムおよび管理用中継サーバに収集ファイルを保管します。中継システムおよび管理用中継サーバが階層化されている場合、ジョブを実行した配布管理システムの直下にある中継システムおよび管理用中継サーバに収集ファイルを保管します。
「中継からのコレクトファイル収集」ジョブと組み合わせて、2段階に分けてファイルを収集できます。
(3) 「中継からのコレクトファイル収集」ジョブ
「中継までのリモートコレクト」ジョブで中継システムおよび管理用中継サーバまで収集したファイルを、配布管理システムに転送します。
リモートコレクトでは、中継システムおよび管理用中継サーバ−配布管理システム間のネットワークの負荷が高くなります。したがって、「中継までのリモートコレクト」ジョブでいったん中継システムおよび管理用中継サーバにファイルを保管し、ネットワークのトラフィックが低くなる夜中などに配布管理システムへこのジョブを実行することで、効率良くファイルを収集できます。ただし、中継システムおよび管理用中継サーバが階層化されている場合、配布管理システムの直下にない中継システムおよび管理用中継サーバをジョブのあて先に指定しても、配布管理システムの直下にある中継システムおよび管理用中継サーバ上のファイルが収集されます。