15.3.5 Windowsの累積的な更新プログラムおよびセキュリティマンスリー品質ロールアップの判定期限
Windowsに累積的な更新プログラムまたはセキュリティマンスリー品質ロールアップ(月例ロールアップ)をインストールすると、Windowsから先月分の月例ロールアップが削除されます。通常、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerは判定対象の月例ロールアップが管理対象機器にインストールされていない場合、セキュリティ判定の結果を「危険」と判定します。ただし、月例ロールアップについては削除されることがあるため、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerは、月例ロールアップの判定期限を設けて判定期限以降はセキュリティ判定をしません。
2017年の4月と5月を例にして説明します。マイクロソフト社から月例ロールアップがリリースされるのは毎月第二火曜日(米国時間)のため、2017年4月は11日にリリースされています。サポートサービスサイトでは、4月下旬にパッチ情報ファイルを公開し、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerに取り込むことでセキュリティ判定を開始します。5月にマイクロソフト社から月例ロールアップがリリースされるのは、9日です。JP1/IT Desktop Management 2 - Managerは、5月9日以降は4月分の月例ロールアップを判定対象外とします。
判定期限を変更するには、コンフィグレーションファイル(jdn_manager_config.conf)を編集する必要があります。
月例ロールアップの判定期限を変更する手順を次に示します。
-
コンフィグレーションファイルに設定を追加します。
コンフィグレーションファイル(jdn_manager_config.conf)の格納先は次のとおりです。
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\conf
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JP1/IT Desktop Management 2のサービスを再起動します。
コンフィグレーションファイルで設定する定義を次の表に示します。
プロパティ |
説明 |
設定値 |
デフォルト |
---|---|---|---|
RollUpPatch_ExpirationDate |
月例ロールアップの判定期限の設定 設定値の日以降は月例ロールアップのセキュリティ判定をしなくなります。設定値は米国東部標準時間で解釈されます。 |
「第何週,曜日」のフォーマットまたは0を指定します。第何週には1〜5を指定します。曜日には1〜7を指定します。曜日の値の意味を次に示します。 1:日曜日 2:月曜日 3:火曜日 4:水曜日 5:木曜日 6:金曜日 7:土曜日 0を指定した場合は判定期限を設けません。 |
2,3 (第二火曜日) |
例えば、設定値を「3,1」(第三日曜日)に設定した場合、2017年5月では21日が判定期限になります。