1.1.3 エージェントを自動でインストールする
管理用サーバから各コンピュータに対して、エージェントを自動で配信できます。エージェントを配信するには、次の2つの方法があります。
- 探索と同時にエージェントを自動配信する
-
探索で発見したOSがWindowsのコンピュータに対して、エージェントを自動的に配信できます。発見したコンピュータに順次エージェントが配信されるので、組織内のすべてのコンピュータにエージェントを自動配信したい場合は、この方法を選択してください。
- エージェント未導入のコンピュータに個別配信する
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管理対象のコンピュータ、および発見したコンピュータに対して、エージェントを個別に配信できます。エージェントを配信するコンピュータを選択できるので、組織内にエージェントをインストールしたくないコンピュータがある場合は、この方法を選択してください。
- 重要
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OSがUNIX、Macのコンピュータにエージェントの配信はできません(WindowsとUNIXやMacのコンピュータを複数、同時に選択して配信した場合、UNIXやMacのコンピュータへの配信結果は「配信失敗」になります)。
- 〈この項の構成〉
(1) 探索と同時にエージェントを自動配信する手順(Active Directoryの探索)
発見したコンピュータに対して自動的にエージェントを配信する方法の一つです。Active Directoryの探索と同時にエージェントを配信します。
- ヒント
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エージェントを配信する際は、各コンピュータに約80メガバイトのデータ(インストールセット)が送信されます。インストールセットの容量は、設定に応じて増減します。
探索と同時にエージェントを自動配信するには(Active Directoryの探索):
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設定画面の[機器の探索]−[探索条件の設定]−[Active Directoryの探索]画面を表示します。
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[発見した機器への操作]の[編集]ボタンをクリックします。
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表示されるダイアログで[エージェントを自動配信する]をチェックします。
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[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
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[探索を開始]ボタンをクリックします。
探索が開始され、発見したコンピュータにエージェントが配信されます。エージェントの配信状況は、設定画面の[エージェント]−[Windows エージェントの配信]画面に表示されます。
(2) 探索と同時にエージェントを自動配信する手順(ネットワークの探索)
発見したコンピュータに対して自動的にエージェントを配信する方法の一つです。ネットワークの探索と同時にエージェントを配信します。
- ヒント
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エージェントを配信する際は、各コンピュータに約80メガバイトのデータ(インストールセット)が送信されます。インストールセットの容量は、設定に応じて増減します。
探索と同時にエージェントを自動配信するには(ネットワークの探索):
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設定画面の[機器の探索]−[探索条件の設定]−[ネットワークの探索]画面を表示します。
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[発見した機器への操作]の[編集]ボタンをクリックします。
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表示されるダイアログで[エージェントを自動配信する]をチェックします。
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[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
配信するエージェントにリモコンエージェントを含める場合は、手順5.へ進んでください。リモコンエージェントを含めない場合は、手順10.へ進んでください。
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設定画面の[エージェント]−[Windows エージェントの配信]画面を表示します。
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[配信するエージェントのコンポーネントの設定]の[編集]ボタンをクリックします。
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表示されるダイアログで[リモコンエージェントを含める]をチェックします。
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[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
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設定画面の[機器の探索]−[探索条件の設定]−[ネットワークの探索]画面を表示します。
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[探索を開始]ボタンをクリックします。
-
表示されるダイアログで[OK]ボタンをクリックします。
探索が開始され、発見したコンピュータにエージェントが配信されます。エージェントの配信状況は、設定画面の[エージェント]−[Windows エージェントの配信]画面に表示されます。
(3) 探索と同時にエージェントを自動配信する手順(機器のネットワーク接続の監視)
発見したコンピュータに対して自動的にエージェントを配信する方法の一つです。ネットワークモニタ機能によって実行される探索と同時にエージェントを配信します。
- ヒント
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エージェントを配信する際は、各コンピュータに約80メガバイトのデータ(インストールセット)が送信されます。
探索と同時にエージェントを自動配信するには(機器のネットワーク接続の監視):
ネットワーク接続の監視中に新規接続された機器が検知されると、検知された機器に対して、自動的に探索が実行されます。このとき、発見した機器にエージェントを自動配信するには、次の2種類の設定が必要になります。
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新規接続された機器のネットワーク接続を許可する
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ネットワークの探索で、探索と同時にエージェントを自動配信するように設定する
- 新規接続された機器のネットワーク接続を許可する
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設定画面の[ネットワーク制御]−[ネットワークモニタ設定の割り当て]画面を表示します。
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エージェントを自動配信したいネットワークセグメント(パス)を選択します。
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[ネットワークモニタ設定を変更]ボタンをクリックします。
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表示されるダイアログで、[発見した機器への動作]に「ネットワークへの接続を許可する」が設定されているネットワークモニタ設定を選択します。
なお、デフォルトで準備されている「(標準設定)」は、「ネットワークへの接続を許可する」が設定されています。
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[OK]ボタンをクリックします。
対象のネットワークセグメントで新規接続した機器が検知されると、自動的にネットワーク接続が許可され、探索が実行されます。
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- ネットワークの探索で、探索と同時にエージェントを自動配信するように設定する
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設定画面の[機器の探索]−[探索条件の設定]−[ネットワークの探索]画面を表示します。
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[発見した機器への操作]の[編集]ボタンをクリックします。
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表示されるダイアログで[エージェントを自動配信する]をチェックします。
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[OK]ボタンをクリックします。
配信するエージェントにリモコンエージェントを含める場合は、手順5.へ進んでください。リモコンエージェントを含めない場合は、以降の手順は不要です。
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設定画面の[エージェント]−[Windows エージェントの配信]画面を表示します。
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[配信するエージェントのコンポーネントの設定]の[編集]ボタンをクリックします。
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表示されるダイアログで[リモコンエージェントを含める]をチェックします。
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[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
検知された機器に対して探索が実行されると、発見した機器に自動的にエージェントが配信されます。
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(4) 機器の探索状況の確認
JP1/IT Desktop Management 2では、組織内の機器を探索したあと、設定画面の[機器の探索]画面で、探索履歴や発見した機器の状況などを確認できます。探索状況を確認して、組織内の機器の現状を把握します。
機器の探索履歴には、次の2つがあります。探索で利用した方法に応じた探索履歴を確認してください。
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Active Directoryの探索履歴
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ネットワークの探索履歴
また、機器の管理状態には、次の3つがあります。必要に応じて、発見した機器を管理対象にしたり、除外対象にしたりしてください。
- 発見
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探索によって発見された機器は、この管理状態になり、設定画面の[機器の探索]−[発見した機器]画面に表示されます。発見した機器は管理対象にしたり、除外対象にしたりできます。
- 管理対象
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JP1/IT Desktop Management 2で管理したい機器は、この管理状態にします。管理対象の機器は、設定画面の[機器の探索]−[管理対象機器]画面に表示されます。管理対象の機器は除外対象にできます。なお、機器を管理対象にすると、製品ライセンスを消費します。
- 除外対象
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JP1/IT Desktop Management 2で管理する必要がない機器は、この管理状態に設定します。除外対象の機器は、設定画面の[機器の探索]−[除外対象機器]画面に表示されます。除外対象の機器は管理対象にしたり、削除したりできます。除外対象に設定すると、もう一度機器の探索を行っても、[発見した機器]画面には表示されません。
関連リンク
(5) 最新の探索状況を確認する手順
最新の探索の実行状況および実行結果を一覧で確認できます。
最新の探索状況を確認するには:
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設定画面を表示します。
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メニューエリアで[機器の探索]−[探索履歴の確認]を選択します。
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インフォメーションエリアで[Active Directoryの探索]または[ネットワークの探索]を選択します。
[Active Directoryの探索]画面または[ネットワークの探索]画面が表示されます。探索の進捗に伴って、探索履歴が更新されます。
- ヒント
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[Active Directoryの探索]画面または[ネットワークの探索]画面では、探索を中止したり、実行したりすることもできます。探索エラーが多い場合は、探索を中止して探索条件の設定を見直すことをお勧めします。設定を見直したら、もう一度探索を実行してください。
(6) 発見した機器を確認する手順
Active Directoryまたはネットワークの探索で発見した機器を一覧で確認できます。また、発見した機器は管理対象や除外対象に変更したり、削除したりできます。
発見した機器を確認するには:
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設定画面を表示します。
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メニューエリアで[機器の探索]−[発見した機器]を選択します。
[発見した機器]画面が表示されます。発見した機器の台数や管理できる機器の台数、および管理対象とした機器の台数を確認できます。
インフォメーションエリアで機器を選択して[管理対象にする]ボタンをクリックすると、機器を管理対象にできます。[除外対象にする]ボタンをクリックすると、機器を除外対象にできます。また、[操作メニュー]の[削除する]を選択すると、一覧から機器を削除できます。複数の機器を選択して一括で管理対象や除外対象に変更したり、削除したりすることもできます。
なお、除外対象に設定した機器は、この画面に表示されません。再び機器を管理したい場合は、[除外対象機器]画面で機器の状態を管理対象に変更してください。また、削除した機器を管理したい場合は、再度探索を実行してください。
関連リンク
(7) 管理対象の機器を確認する手順
JP1/IT Desktop Management 2で管理している機器を一覧で確認できます。また、管理対象の機器は除外対象に変更したり、削除したりできます。
管理対象の機器を確認するには:
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設定画面を表示します。
-
メニューエリアで[機器の探索]−[管理対象機器]を選択します。
[管理対象機器]画面が表示されます。管理対象の機器の台数および管理対象に変更できる機器の台数を確認できます。
インフォメーションエリアで機器を選択して[除外対象にする]ボタンをクリックすると、機器を除外対象にできます。また、[操作メニュー]の[削除する]を選択すると、一覧から機器を削除できます。複数の機器を選択して一括で除外対象に変更したり、削除したりすることもできます。
なお、除外対象に設定した機器は、この画面に表示されません。再び機器を管理したい場合は、[除外対象機器]画面で機器の状態を管理対象に変更してください。
- ヒント
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機器を削除すると、もう一度探索したとき、設定画面の[機器の探索]−[発見した機器]画面に表示されるようになります。
関連リンク
(8) 除外対象の機器を確認する手順
JP1/IT Desktop Management 2で管理しないと設定した機器を一覧で確認できます。また、除外対象の機器は管理対象に変更できます。
除外対象の機器を確認するには:
-
設定画面を表示します。
-
メニューエリアで[機器の探索]−[除外対象機器]を選択します。
[除外対象機器]画面が表示されます。除外対象の機器の台数および管理対象にできる機器の台数を確認できます。
インフォメーションエリアで機器を選択して[管理対象にする]ボタンをクリックすると、機器を管理対象にできます。また、[操作メニュー]の[削除する]を選択すると、一覧から機器を削除できます。複数の機器を選択して一括で管理対象にしたり、削除したりすることもできます。
- ヒント
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機器を削除すると、もう一度探索したとき、設定画面の[機器の探索]−[発見した機器]画面に表示されるようになります。
関連リンク
(9) エージェント未導入のコンピュータに個別配信する手順
管理対象のコンピュータに対して、エージェントを個別に配信できます。
- ヒント
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エージェントを配信する際は、各コンピュータに約80メガバイトのデータが送信されます。
エージェントを個別配信するには:
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設定画面の[エージェント]−[Windows エージェントの配信]画面を表示します。
配信するエージェントにリモコンエージェントを含める場合は、手順2.へ進んでください。リモコンエージェントを含めない場合は、手順5.へ進んでください。
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[配信するエージェントのコンポーネントの設定]の[編集]ボタンをクリックします。
-
表示されるダイアログで[リモコンエージェントを含める]をチェックします。
-
[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
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エージェントを配信したいコンピュータを選択します。
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[配信を実行]ボタンをクリックします。
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表示されるダイアログで適用するエージェント設定を選択します。
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[OK]ボタンをクリックします。
選択したコンピュータにエージェントが配信されます。エージェントの配信状況は、設定画面の[エージェント]−[Windows エージェントの配信]画面に表示されます。
- ヒント
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エージェントのインストールフォルダは、デフォルトエージェント設定で指定しているフォルダです。インストールフォルダを変更している場合は、ドライブおよび書き込みできるフォルダが指定されている必要があります。なお、指定したエージェント設定はインストール完了後に適用されます。