4.8.3 操作画面を10人〜20人で同時に操作する場合の設定手順
複数のシステム管理者および運用管理者が利用すると、画面の応答時間が遅くなる場合がありますが、パラメーター値を変更することで、一定の性能向上が期待できます。
- 〈この項の構成〉
(1) 設定変更後の影響範囲と影響
WebアプリケーションサーバのJava Virtual Machineのヒープサイズを512メガバイトから1ギガバイトに変更するため、メモリ使用量およびCPU負荷が高くなります。
ログファイルサイズを1,024キロバイトから5,120キロバイトに拡張するため、インストールフォルダのディスク使用量が約72メガバイト増加します。
(2) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順
組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順を次に示します。
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次に示すファイルをJP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ以外の場所にバックアップします。
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\httpsd\conf\httpsd.conf
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\usrconf\ejb\jp1dtnavi\usrconf.cfg
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\conf\jdn_log.ini
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\httpsd\conf\httpsd.confファイルの次の設定を変更します。
設定値 ThreadsPerChild 23(デフォルト値は「ThreadsPerChild 10」)
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\usrconf\ejb\jp1dtnavi\usrconf.cfgファイルの次の設定を変更します。
設定値 add.jvm.arg=-Xms1024m(先頭の「#」を削除して設定してください。)
設定値 add.jvm.arg=-Xmx1024m(先頭の「#」を削除して設定してください。)
設定値 add.jvm.arg=-XX:NewRatio=4
設定値 add.jvm.arg=-XX:SurvivorRatio=1
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\conf\jdn_log.ini ファイルに次の設定を追加します。
--- 設定値(ここから)---
[JDNAPIM]
SIZE=5120
[JDNAPID]
SIZE=5120
--- 設定値(ここまで)---
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JP1/IT Desktop Management 2のサービスを停止します。
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\public\ejb\jp1dtnavi\logs\user\jp1dtnavi配下のmmapディレクトリおよびログファイル(*.logファイル)を任意の場所にバックアップします。
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JP1/IT Desktop Management 2のサービスを起動します。
(3) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更を元に戻す手順
「(2) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順」で変更した組み込みWebアプリケーションサーバの設定を元に戻す手順を次に示します。
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「(2) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順」の手順1でバックアップしたファイルを上書きコピーします。
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\httpsd\conf\httpsd.conf
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\usrconf\ejb\jp1dtnavi\usrconf.cfg
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\conf\jdn_log.ini
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JP1/IT Desktop Management 2のサービスを停止します。
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JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\public\ejb\jp1dtnavi\logs\user\jp1dtnavi配下のmmapディレクトリおよびログファイル(*.logファイル)を任意の場所にバックアップします。
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JP1/IT Desktop Management 2のサービスを起動します。
(4) 操作画面を10人〜20人で同時に操作する場合の注意事項
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上書きインストールした場合は、「(2) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順」を再度実施してください。
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一覧画面の「1ページ当たりの表示件数」を「100」に設定して使用してください。
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実際に運用を開始してから、操作が集中する時間帯がある場合や画面の応答時間が遅くなる場合は、運用で回避することを検討してください。例えば、媒体作成、インポートまたはエクスポートなどの機能を使用した処理は、部門管理者ごとに利用する時間帯を割り振るなどの運用を検討してください。
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性能が不十分な場合は、割り当てCPUのコア数の増設を検討してください。
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複数人が同じタイミングで操作し、サーバ負荷が高くなると、次に示す事象が発生するおそれがあります。
操作
現象
対処
全般
データベースの負荷が高い旨のメッセージが表示される。
時間をおいてから再実行する。
(可能な場合は作業時間をずらす。)
画面描画が中断する。
画面の再描画を実施する。
(可能な場合は作業時間をずらす。)
応答性能が悪くなる。
特になし。
(可能な場合は作業時間をずらす。)
媒体作成
Webサーバが自動で再起動する。
ログインからやり直す。
インポートまたはエクスポート
処理が終了しない。
再実行する。
(可能な場合は作業時間をずらす。)
探索結果画面(システム管理者だけ参照可能)
処理が終了しない。
再実行する。
(作業時間をずらす。)