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JP1 Version 11 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


4.8.3 操作画面を10人〜20人で同時に操作する場合の設定手順

複数のシステム管理者および運用管理者が利用すると、画面の応答時間が遅くなる場合がありますが、パラメーター値を変更することで、一定の性能向上が期待できます。

〈この項の構成〉

(1) 設定変更後の影響範囲と影響

WebアプリケーションサーバのJava Virtual Machineのヒープサイズを512メガバイトから1ギガバイトに変更するため、メモリ使用量およびCPU負荷が高くなります。

ログファイルサイズを1,024キロバイトから5,120キロバイトに拡張するため、インストールフォルダのディスク使用量が約72メガバイト増加します。

(2) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順

組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順を次に示します。

  1. 次に示すファイルをJP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ以外の場所にバックアップします。

    • JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\httpsd\conf\httpsd.conf

    • JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\usrconf\ejb\jp1dtnavi\usrconf.cfg

    • JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\conf\jdn_log.ini

  2. JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\httpsd\conf\httpsd.confファイルの次の設定を変更します。

    設定値 ThreadsPerChild 23(デフォルト値は「ThreadsPerChild 10」)

  3. JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\usrconf\ejb\jp1dtnavi\usrconf.cfgファイルの次の設定を変更します。

    設定値 add.jvm.arg=-Xms1024m(先頭の「#」を削除して設定してください。)

    設定値 add.jvm.arg=-Xmx1024m(先頭の「#」を削除して設定してください。)

    設定値 add.jvm.arg=-XX:NewRatio=4

    設定値 add.jvm.arg=-XX:SurvivorRatio=1

  4. JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\conf\jdn_log.ini ファイルに次の設定を追加します。

    --- 設定値(ここから)---

    [JDNAPIM]

    SIZE=5120

    [JDNAPID]

    SIZE=5120

    --- 設定値(ここまで)---

  5. JP1/IT Desktop Management 2のサービスを停止します。

  6. JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\public\ejb\jp1dtnavi\logs\user\jp1dtnavi配下のmmapディレクトリおよびログファイル(*.logファイル)を任意の場所にバックアップします。

  7. JP1/IT Desktop Management 2のサービスを起動します。

(3) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更を元に戻す手順

(2) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順」で変更した組み込みWebアプリケーションサーバの設定を元に戻す手順を次に示します。

  1. (2) 組み込みWebアプリケーションサーバの設定変更手順」の手順1でバックアップしたファイルを上書きコピーします。

    • JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\httpsd\conf\httpsd.conf

    • JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\usrconf\ejb\jp1dtnavi\usrconf.cfg

    • JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\conf\jdn_log.ini

  2. JP1/IT Desktop Management 2のサービスを停止します。

  3. JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\uCPSB\CC\server\public\ejb\jp1dtnavi\logs\user\jp1dtnavi配下のmmapディレクトリおよびログファイル(*.logファイル)を任意の場所にバックアップします。

  4. JP1/IT Desktop Management 2のサービスを起動します。

(4) 操作画面を10人〜20人で同時に操作する場合の注意事項