2.23 スマートデバイスの制御
MDMシステムと連携すると、JP1/IT Desktop Management 2から管理対象のスマートデバイスを制御できます。この機能を使用すると、MDMシステムを操作しないでスマートデバイスを制御できるため便利です。
複数サーバ構成の場合、スマートデバイスを制御したい管理用サーバごとにMDMシステムと連携する必要があります。
MDMシステムと連携すると、スマートデバイスに対して次に示す制御ができます。
- スマートデバイスのロック
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利用者がスマートデバイスを紛失した場合、拾得者が操作できないように管理者がスマートデバイスをロックできます。
- スマートデバイスのパスコードのリセット
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利用者がスマートデバイスのパスコードを忘れた場合、利用者がパスコードを再設定できるように、管理者がスマートデバイスのパスコードをリセットできます。
- スマートデバイスの初期化
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スマートデバイスの利用者を変更したり、スマートデバイスを滅却したりする場合、スマートデバイスを初期化して、工場から出荷されたときの状態にできます。
スマートデバイスの制御は、JP1/IT Desktop Management 2が出す要求に従って、MDMシステムから実行されます。スマートデバイスを制御する流れを次の図に示します。
- 重要
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MDMシステムとの連携の設定を削除すると、そのMDMシステムで管理されているスマートデバイスの制御はできなくなります。
- 重要
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複数サーバ構成の場合、異なる管理用サーバに同じ設定のMDMシステムを連携させないでください。それぞれの管理用サーバがMDMシステムから情報を取得するタイミングで、スマートデバイスの管理元が意図しないで変更されるため、スマートデバイスを正常に制御できなくなるおそれがあります。
- ヒント
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JP1/IT Desktop Management 2は、MDMシステムが要求を受けた時点で、スマートデバイスが制御できたと見なします。
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