2.18.9 複数サーバ構成でのネットワーク接続の管理
複数サーバ構成では、機器のネットワーク接続を統括管理用サーバまたは管理用中継サーバで管理できます。
ネットワーク接続を管理する方法には、次の2種類があります。
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JP1/NETM/NM - Managerと連携してネットワーク接続を管理する
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ネットワークモニタ機能を利用してネットワーク接続を管理する
JP1/NETM/NM - Managerと連携してネットワーク接続を管理する
統括管理用サーバで全体のネットワーク接続を管理する場合は、統括管理用サーバだけにJP1/NETM/NM - Managerをインストールします。各管理用サーバで管理対象のネットワーク接続を管理する場合は、各管理用サーバにJP1/NETM/NM - Managerをインストールします。
統括管理用サーバで全体のネットワーク接続を管理する場合は、ネットワーク制御リストの自動更新の対象範囲に統括管理用サーバの配下の管理用中継サーバを含めるように設定します。ネットワーク制御リストの自動更新の対象範囲に配下の管理用中継サーバが管理している機器を含めると、配下の管理用中継サーバから通知された機器情報に基づいて、対応する機器のネットワーク接続可否の情報(MACアドレスおよびIPアドレス)が自動でネットワーク制御リストに追加、変更、削除されます。なお、デフォルトでは自動更新の対象範囲に配下の管理用中継サーバは含まれません。
ネットワーク制御リストの自動更新の対象範囲に統括管理用サーバの配下の管理用中継サーバを含める運用でも、配下の管理用中継サーバで管理している機器のネットワーク接続設定は、その機器を管理する管理用中継サーバで行ってください。注意事項を次に示します。
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統括管理用サーバのネットワーク制御リストの設定画面で、配下の管理用中継サーバで管理する機器の接続設定を変更することはできますが、配下の管理用中継サーバの通知により上書きされます。
また、機器に複数のNICがある場合、配下の管理用中継サーバで1個のNICを許可する設定にすると、統括管理用サーバではすべてのNICが許可する設定になります。
- 重要
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NAT環境で自動更新の対象範囲に配下の管理用中継サーバが管理している機器を含めると、同じIPアドレスの機器が重複してネットワーク制御リストに追加されることがあります。そのため、ネットワーク接続可否の判定形式を[IPアドレス]にすると、業務に使用している機器の接続が意図しないで遮断されるなど、トラブルにつながるおそれがあります。NAT環境で自動更新の対象範囲に配下の管理用中継サーバが管理している機器を含める場合は、ネットワーク接続可否の判定形式を[MACアドレス]または[MACアドレス+IPアドレス]にすることをお勧めします。
ネットワークモニタ機能を利用してネットワーク接続を管理する
JP1/IT Desktop Management 2のネットワークモニタ機能を利用して、各管理用サーバで管理対象のネットワーク接続を管理します。
ネットワークモニタ機能を利用してネットワーク接続を管理する場合は、単数サーバ構成でのネットワーク接続の管理と機能差異はありません。
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