Hitachi

JP1 Version 11 資産・配布管理 基本ガイド


はじめにお読みください

〈はじめにの構成〉

■ JP1/IT Desktop Management 2でできること

ビジネスに欠かせないコンピュータなのに、セキュリティ管理に時間を取られていませんか。また、把握しているコンピュータの情報が、知らないうちに古くなっていませんか。

JP1/IT Desktop Management 2を導入すると、組織に導入しているコンピュータの最新の情報を一望できます。また、コンピュータだけでなく、プリンタ、ネットワーク機器、スマートフォンなど、ビジネスに欠かせない機器を一元管理できます。JP1/IT Desktop Management 2を導入して、管理に掛かってしまっていた時間をビジネスに充てましょう。

[図データ]

[図データ]

■ このマニュアルで説明すること

資産・配布管理 基本ガイドでは、コンピュータ管理の基本運用ができることをめざします。コンピュータ管理の基本運用は、組織のルールに従って進めていきます。ここでは、資産・配布管理 基本ガイドで基準とするコンピュータ管理のルールと、資産・配布管理 基本ガイドをご利用になる際の留意事項を確認します。

資産・配布管理 基本ガイドでのコンピュータ管理のルール

[図データ]

セキュリティ管理をするためには、管理のためのルールを組織で定めておく必要があります。この管理のためのルールをもとに、コンピュータの設定や操作のルールを定めたものを「セキュリティポリシー」と呼びます。JP1/IT Desktop Management 2は、このセキュリティポリシーを基準にしてセキュリティ状況を判定します。資産・配布管理 基本ガイドでは、JP1/IT Desktop Management 2が提供するセキュリティポリシーである「デフォルトポリシー」を使用します。

JP1/IT Desktop Management 2を導入すると、JP1/IT Desktop Management 2の管理対象の機器にデフォルトポリシーが自動的に適用されます。デフォルトポリシーが適用されても、ふだん使用しているアプリケーションは問題なく実行できます。

資産・配布管理 基本ガイドをご利用になる際の留意事項

[図データ]

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの場合、上の図に示すシステム構成で5,000台以下の機器を管理することを前提として、操作方法を説明しています。中継システム1台で管理できる機器は1,000台です。このため、5台の中継システムを構築します。

JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorの場合、1台の管理用サーバおよび1,000台以下の機器で構成された、最小構成を前提として、操作方法を説明しています。中継システムは構築しません。

メモ

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerと比較して、JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorでは一部の機能が制限されます。機能制限については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド」の、「JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorでの機能制限」の説明を参照してください。

管理したい機器の台数が5,000台を超えるような場合は、機器の台数に応じて異なるシステム構成を構築する必要があります。詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド」の「システム構成の検討」の説明を参照してください。

また、資産・配布管理 基本ガイドは、サポートサービス契約をしていることを前提に説明しています。サポートサービス契約をすると、JP1/IT Desktop Management 2の保守や技術支援のサービスをご利用いただけます。

サポートサービス契約をしていない場合でも、資産・配布管理 基本ガイドをご活用いただけます。手順に沿って操作を進めて、「2.3.1 最新の更新プログラムをサポートサービスサイトから取得する」の「サポートサービス契約をしていない場合」をお読みください。なお、サポートサービス契約のサービスを利用する場合は、インターネットへの接続が必要です。

■ マニュアルの読み方

JP1/IT Desktop Management 2のマニュアル体系と、知りたい内容に応じた読み方を次に示します。

[図データ]

他マニュアルへの参照先は、『〜については、マニュアル「△△」の「○○」の説明を参照してください。』の形式で記載しています。「○○」をキーワードとしてマニュアル「△△」内を検索して、該当する説明をお読みください。

各画面での操作は、次に示す環境を前提としています。

管理用サーバでの操作

Windows Server 2008 R2を使用している環境

リモートインストールマネージャでの操作

Windows 7を使用している環境

管理者のコンピュータでの操作

Windows 7、Internet Explorer 9.0、Microsoft Excelを使用している環境

製品の改良などによって、このマニュアルに掲載されている画面はご使用の製品画面と一部異なることがあります。あらかじめご了承ください。