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JP1 Version 11 JP1/Data Highway - Automatic Job Executor


4.4.2 DHカスタムジョブ実行結果の確認方法

〈この項の構成〉

(1) DHカスタムジョブの終了コード

DHカスタムジョブの終了コードについて,次に示します。

DHカスタムジョブの実行結果はDHカスタムジョブの終了コードで確認できます。終了コードは,JP1/AJS3 - Viewの[モニタ詳細]ダイアログボックスで確認できます。詳細は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) ジョブの終了コードを確認する」を参照してください。

図4‒9 [モニタ詳細]画面の終了コード

[図データ]

DHカスタムジョブの終了コードを次の表に示します。

表4‒8 DHカスタムジョブの終了コードとその内容

終了コード

内容

0

DHカスタムジョブの実行が成功したことを示します。受信カスタムジョブの場合,すべてのファイルが受信できたことを示します。

1

DHカスタムジョブの実行が警告終了したことを示します。受信カスタムジョブ実行時に受信するデータがない,かつ,転送設定(受信)画面で「受信するファイル/フォルダがない場合,警告終了する」を選択していることを示します。

2

DHカスタムジョブの実行が一時停止の状態で終了したことを示します。データ転送は完了していないため,DHカスタムジョブを再実行する必要があります。

3

DHカスタムジョブの実行が受付拒否で終了したことを示します。JP1/DH - Server側で受付拒否状態が解除されるのを待ってから,DHカスタムジョブを再実行する必要があります。

4

DHカスタムジョブの実行が警告終了したことを示します。処理の一部で異常ケースである事象が発生したが,他の処理は継続したことを示します。

8

すでに他のDHカスタムジョブが実行されていたため,DHカスタムジョブが実行されなかったことを示します。

16

コマンドの実行が異常終了したことを示します。

32

JavaVMが異常終了したことを示します。

64

Javaの実行に失敗したことを示します。環境設定ファイル(config.xml)の「JP1/DH - AJE(ジョブ実行プログラム)が使用するライブラリのインストールフォルダ<CmdJreHome>」に指定したフォルダ名を確認してください。

200

JP1/AJS3 - Agent(またはManager)とのインターフェースエラーが発生したことを示します。

201

環境設定変数(config.xml)参照エラーが発生したことを示します。

202

ログ出力エラーが発生したことを示します。

203

コマンド実行で使用するファイルの出力エラーが発生したことを示します。

204

定義されたカスタムジョブからコマンドを実行できないエラー(メッセージファイル出力エラーまたはカスタムジョブ定義内容のエラー)が発生した事を示します。

205

システムが使用するファイルへの入力エラーまたは出力エラーが発生したことを示します。

206

致命的なエラーが発生したことを示します。

207

コマンド実行が動作不可能となるエラーが発生したことを示します。

209

ライセンス管理で続行不可能なエラーが発生したことを示します。

(2) 実行結果詳細

DHカスタムジョブが標準エラー出力する内容を,JP1/AJS3 - Viewの[実行結果詳細]ダイアログボックスで確認できます。[実行結果詳細]ダイアログボックスは,[モニタ詳細]ダイアログボックスの[詳細]ボタンをクリックすることにより,表示できます。

図4‒10 [実行結果詳細]画面

[図データ]

実行結果には,データの送信・受信の結果が表示されます。

(a) 正常終了時

(ア) 送信

ファイルの送信が正常終了したことを示すメッセージを表示します。例を次に示します。

図4‒11  [実行結果詳細] 画面(送信正常終了)の例

[図データ]

(イ) 受信

受信したファイル名(フォルダ名)を表示します。例を次に示します。

図4‒12 [実行結果詳細]画面(受信正常終了)の例

[図データ]

(b) 異常終了時

エラーメッセージを表示します。例を次に示します。

図4‒13 [実行結果詳細]画面(異常終了)の例

[図データ]