2.3.3 ポート番号を設定する
ポート番号を設定するファイルと,使用するポート番号を次に示します。
- 設定するファイル
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/etc/servicesファイル
- 設定内容
ftssdata aaaaa-1/tcp #JP1/FTPデーモンでデータ伝送時に使用 ftss aaaaa/tcp #サーバ(着信側)で着信時に使用 ftsc bbbbb/tcp #クライアント(発信側)で使用 ftsagent ccccc/tcp #運用管理機能で使用
- (凡例)
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aaaaa,bbbbb,ccccc:それぞれほかのプログラムのポート番号と重複しない任意の番号を設定します。
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「aaaaa-1」は,自動的に割り当てられますが,上記のように明示しておくことをお勧めします。
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OS自動割り当て範囲のポート番号を指定すると,JP1/FTPまたはほかのプログラムの動作中にOSによって割り当てられ,重複する可能性があります。
- ポート番号の設定例
ftssdata 20124/tcp #JP1/FTPデーモンでデータ伝送時に使用 ftss 20125/tcp #サーバ(着信側)で着信時に使用 ftsc 20126/tcp #クライアント(発信側)で使用 ftsagent 20252/tcp #運用管理機能(エージェント)に使用
/var/opt/jp1_fts/sys/services.modelに,サンプルを用意しています。
- 伝送時の指定
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JP1/FTPをサーバ(着信側)で使用する場合,クライアント(発信側)は,ファイル伝送時に「ftss」に割り当てたポート番号(上記の設定例の場合は,20125)を指定します。
- OS標準のFTPからJP1/FTPへファイル伝送をする場合
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JP1/FTPをサーバ(着信側),OS標準のFTPをクライアント(発信側)として,ファイル伝送をする場合は,次のようになります。
図2‒2 OS標準のFTPからJP1/FTPへファイル伝送をする場合の実行例