3.10.1 ホスト名を登録する
次のように,定義ファイルを作成し,ホスト名を記述してください。
- 〈この項の構成〉
(2) 定義ファイルの内容
次の定義方法に従い,テキストエディターを使用して定義ファイル(FTPHOSTACC.INF)に記述してください。
はじめに定義名を記述します。定義名の次の行以降に指定値を記述します。指定値を複数記述する場合は1行に1件ずつ記述してください。"#"以降の文字は,改行するまでコメントと見なされます。
指定できる定義名および指定値の内容を次の表に示します。
定義名 |
定義内容 |
指定値 |
---|---|---|
[allow_list] |
接続を許可するホストを指定します。IPアドレスの場合,IPv4またはIPv6アドレスを指定できます。 |
IPアドレスまたはホスト名 |
[deny_list] |
接続を拒否するホストを指定します。IPアドレスの場合,IPv4またはIPv6アドレスを指定できます。 |
IPアドレスまたはホスト名 |
IPv6アドレスで指定する場合,指定できる形式を次の表に示します。
項番 |
指定アドレス |
内容 |
定義 |
---|---|---|---|
1 |
2001:0db8:0020:0003:1000:0100:0020:0003 |
128ビットすべて指定 |
有効 |
2 |
2001:db8::9abc |
部分省略 |
有効 |
3 |
::1 |
ループバックアドレス指定 |
有効 |
4 |
2001:F123:2221:2312:3333:4444::/96 |
マスク指定 |
有効 |
5 |
2001:128:222:333 |
後方省略指定 |
無効 |
6 |
2001:F123:2221:2312:3333:*:5555:6666 |
複数指定 |
無効 |
7 |
2001:F123:2221:2312:3333:4444:5555:1111-FFFF |
複数範囲指定 |
無効 |
(内容の例)
(3) 注意事項
-
定義ファイルがない場合,すべてのホストからの接続が許可されます。
-
定義ファイルに有効な定義が記述されていない場合,すべてのホストからの接続が拒否されます。
-
定義ファイルに記述されていないホスト,および[allow_list]と[deny_list]の両方に記述されているホストからの接続は拒否されます。
-
IPv6アドレス指定の場合,マスク値は,アドレス部/xx(xx:10進数の1〜128)で指定します。
-
IPv6アドレス指定で,スコープID付き(%文字指定)のアドレスは無効となります。