jp1pw_setup_cluster(UNIX限定)
形式
jp1pw_setup_cluster -h 論理ホスト名 [-d 共有ディレクトリ名] [-v]
機能
論理ホストで運用するJP1/Power Monitorの動作環境を設定します。このコマンドは,クラスタシステムでの環境設定で使用します。
環境設定は,実行系,待機系の順に設定します。
-
実行系の環境設定
実行系の環境設定の前に,JP1/Baseの物理ホスト環境および論理ホスト環境の設定を済ませておいてください。また,共有ディスクをマウントしておいてください。
実行系の環境設定では,-hオプションと-dオプションを指定します。
-
待機系の環境設定
待機系の環境設定の前に,実行系で設定した共通定義情報を待機系にコピーしておいてください。
待機系の環境設定では,-hオプションを指定します。
実行権限
スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
/usr/bin/jp1_aom/
引数
-h 論理ホスト名
環境を設定する論理ホストのホスト名を指定します。JP1/Baseで設定した論理ホスト名を指定してください。論理ホスト名は,1〜255バイトの文字列で指定します。論理ホスト名は複数指定できません。このオプションは,必ず指定してください。
論理ホスト名は,hostsファイルやネームサーバに設定し,TCP/IP通信ができるようにしてください。DNS運用の場合は,FQDN形式でないホスト名を指定します。例えば,「jp1v6.soft.hitachi.co.jp」の場合は,「jp1v6」を指定します。
-d 共有ディレクトリ名
系切り替え時に引き継ぐ情報を格納する,共有ディスク上のディレクトリを指定します。ディレクトリ名は,1〜165バイトまでの文字列で指定します。
このオプションは,実行系の環境設定時に指定します。待機系の環境設定時にはこのオプションを指定しません。このオプションを省略した場合は,待機系の環境設定とみなします。
このオプションを指定してコマンドを実行すると,共有ディレクトリ下に次のディレクトリを作成し,リモート電源連携機能の定義ファイルをコピーします。
ディレクトリ |
格納するファイル種別 |
---|---|
共有ディレクトリ名/jp1_aom/rpw/ |
リモート電源連携定義ファイル |
共有ディレクトリ名/jp1_aom/sys/ |
システム情報ファイル |
共有ディレクトリ名/jp1_aom/log/ |
ログファイル |
-v
環境設定の進ちょく情報を表示します。
注意事項
このコマンドの実行前に,JP1/Power Monitorのすべてのデーモンを停止してください。また,物理ホストで動作するJP1プログラムを停止してください。
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
使用例
次の条件で設定する例を説明します。
-
論理ホスト名:lnode0
-
共有ディスク:/shdsk/lnode0
-
実行系サーバで論理ホスト環境を設定する。
jp1pw_setup_cluster -h lnode0 -d /shdsk/lnode0
-
待機系サーバで論理ホスト環境を設定する。
jp1pw_setup_cluster -h lnode0