jaomrsdef(UNIX限定)
形式
jaomrsdef [-u] [-d 回復先ディレクトリ名] 退避ファイル名
機能
jaomrsdefコマンドは,jaombkdefコマンドで退避したtar形式のファイルを回復するコマンドです。
このコマンドを使って,退避ファイルを回復する前に,jaomstopコマンドでJP1/Power Monitorデーモンを停止してください。回復処理が完了したあと,JP1/Power Monitorデーモンを起動すると,回復した定義情報が有効になります。
実行権限
スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
/usr/bin/jp1_aom/
引数
-u
回復先に同じ名前のファイルがあった場合,上書きします。回復先に同じ名前のファイルがある場合に,このオプションを省略してコマンドを実行すると,エラーメッセージが出力され,ファイルは回復されません。
-d 回復先ディレクトリ名
退避ファイルの回復先ディレクトリ名を指定します。-dオプションを省略した場合は,回復先ディレクトリにルートディレクトリ(/)が設定されます。
退避ファイル名
jaombkdefコマンドで退避したtar形式のファイル名を指定します。
注意事項
-
jaomrsdefコマンドでtarファイルを回復した場合,/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリから/etc/opt/jp1_aom/ディレクトリへのシンボリックリンクが失われます。これは,通常/etc/opt/jp1_aom下にあるstartupファイルおよび標準構成定義ファイルの実体が,ファイルの回復時に直接/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリ下に作られるためです。ただし,これによるJP1/Power Monitorの動作への影響はありません。
戻り値
0(正常終了) |
退避ファイルを回復しました。 |
0以外 |
エラーが発生しました。 |
使用例
jaombkdefコマンドで退避したファイル「/bkup/jp1pw/bkupfile」の内容を,同じ名前のファイルに上書きして回復します。
jaomrsdef -u /bkup/jp1pw/bkupfile