Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Power Monitor


jaomchang(UNIX限定)

〈このページの構成〉

形式

jaomchang[-b {y|n|r}]
         [-c {監視終了開始日時|now|none}]
         [-r {制限終了開始日時|now|none}]
         [-f {強制終了開始日時|now|none}]
         [-n {次回電源投入日時|none}]

機能

jaomchangコマンドは,JP1/Power Monitorデーモンの起動中に,構成定義ファイルと運転スケジュール定義ファイルに設定されている内容を一時的に変更し,ホストを起動・終了する日時を変更するコマンドです。ホストを起動・終了する日時を変更できる範囲は,コマンドを実行する日から1か月先の日時までです。引数を必ず一つ以上指定してください。

実行権限

スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

/usr/bin/jp1_aom/

引数

-b {y|n|r}

ホストのシャットダウン後の処理を指定します。このオプションの各引数の説明を次に示します。

y

ホストの電源をオフにします。

n

シングルユーザーモードにします。システム管理にSystemdが採用されているLinuxディストリビューション(Linux 7,SUSE Linux 12など)の場合は,シングルユーザーモードに切り替えられません。

r

ホストを再起動します。

-c {監視終了開始日時|now|none}

監視終了の開始日時を変更する場合,または取り消す場合に指定します。この引数は,監視終了処理中,制限終了処理中,および強制終了処理中は指定できません。

監視終了開始日時

監視終了の開始日時を「[/.]:」の形式で指定します。例えば,7月31日午後11時30分を指定する場合,「7/31.23:30」と指定します。各オプションは,次の範囲で指定します。0から9を指定する場合,先頭に0を指定できます。

月(1〜12)

日(1〜31)

時(0〜23)

分(0〜59)

/.を省略した場合,当日の日付を仮定します。そのため,現在時刻より前の時刻を指定した場合は,エラーになります。

now

すぐに監視終了を開始します。この引数を指定した場合,制限終了および強制終了は,運転スケジュール定義ファイルに設定されている日時に開始します。

none

指定した監視終了開始日時を取り消します。

-r {制限終了開始日時|now|none}

制限終了の開始日時を変更する場合,または取り消す場合に指定します。この引数は,制限終了処理中,および強制終了処理中は指定できません。

制限終了開始日時

制限終了開始日時を「[/.]:」の形式で指定します。例えば,7月31日午後11時30分を指定する場合,「7/31.23:30」と指定します。

各オプションは,次の範囲で指定します。0から9を指定する場合,先頭に0を指定できます。

月(1〜12)

日(1〜31)

時(0〜23)

分(0〜59)

/.を省略した場合,当日の日付を仮定します。そのため,現在時刻より前の時刻を指定した場合は,エラーになります。

now

すぐに制限終了を開始します。この引数を指定した場合,監視終了開始日時は,取り消されます。また,強制終了は,運転スケジュール定義ファイルに設定されている日時に開始します。

none

指定した制限終了開始日時を取り消します。

-f {強制終了開始日時|now|none}

強制終了の開始日時を変更する場合,または取り消す場合に指定します。この引数は,強制終了処理中は指定できません。

強制終了開始日時

強制終了の開始日時を「[/.]:」の形式で指定します。例えば,7月31日午後11時30分を指定する場合,「7/31.23:30」と指定します。

各オプションは,次の範囲で指定します。0から9を指定する場合,先頭に0を指定できます。

月(1〜12)

日(1〜31)

時(0〜23)

分(0〜59)

/.を省略した場合,当日の日付を仮定します。そのため,現在時刻より前の時刻を指定した場合は,エラーになります。

now

すぐに強制終了を開始します。この引数を指定した場合,監視終了開始日時および制限終了開始日時は,取り消されます。

none

指定した強制終了開始日時を取り消します。

-n {次回電源投入日時|none}

次回の電源投入日時を変更する場合,または取り消す場合に指定します。この引数は,JP1/Power Monitorデーモンが起動されていなくても,ハードウェアに電源投入予約機構があれば,有効になります。

次回電源投入日時

次回の電源投入日時を「[/.]:」の形式で指定します。例えば,7月31日午前8時30分を指定する場合,「7/31.8:30」と指定します。

各オプションは,次の範囲で指定します。0から9を指定する場合,先頭に0を指定できます。

月(1〜12)

日(1〜31)

時(0〜23)

分(0〜59)

/.を省略した場合,当日の日付を仮定します。そのため,現在時刻より前の時刻を指定した場合は,エラーになります。

none

指定した次回の電源投入日時を取り消します。

注意事項

戻り値

0

コマンドが正常終了しました。

0以外

エラーが発生しました。

使用例

すぐにホストを強制終了します。また,次回の電源投入日時を7月1日午前9時に指定します。

jaomchang -f now -n7/1.09:00