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JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 - Definition Assistant


ajsdaconvert

〈このページの構成〉

形式

ajsdaconvert
        -i 変換前実行結果ファイル格納フォルダ
        -o 変換後実行結果ファイル格納フォルダ
        [-q]

機能

変換前実行結果ファイル格納フォルダに格納されている以前のバージョンの実行結果ファイルを,現在のバージョンの実行結果ファイルに変換し,変換後実行結果ファイル格納フォルダに出力します。

以前のバージョンの実行結果ファイルでは,現在のバージョンのマクロ機能が使用できないため,実行結果ファイルを変換してからエクスポートを実行する必要があります。

このコマンドは,JP1/AJS3 - Definition Assistantをバージョンアップしたとき,以前のバージョンの実行結果ファイルを現在のバージョンの実行結果ファイルに変換する場合に使用してください。

なお,変換前実行結果ファイル格納フォルダに複数のバージョンのファイルが混在していても,すべてのファイルが現在のバージョンのファイル形式として変換後実行結果ファイル格納フォルダに格納されるため,変換前実行結果ファイル格納フォルダに存在するファイルのバージョンを特に意識する必要はありません。

変換後の実行結果ファイルのファイル形式は,32ビット版の場合はxls形式,64ビット版の場合はxlsm形式になります。

ファイル形式を変換する場合はこのコマンドを使用してください。なお,xlsm形式からxls形式への変換は,定義数が65,000ユニット以下の場合に変換できます。

実行権限

なし

格納場所

JP1/AJS3 - Definition Assistantのインストール先フォルダ\bin

引数

-i 変換前実行結果ファイル格納フォルダ

以前のバージョンの実行結果ファイルが格納されているフォルダを指定します。フォルダは絶対パスで指定してください。

指定できる文字列の長さは,1〜184(単位:バイト)です。

このフォルダに格納する実行結果ファイル数は,100個までにしてください。

ファイルサイズが大きい実行結果ファイル(数十MB以上)を格納する場合は,処理に時間がかかるため格納するファイル数を20個程度とすることを推奨します。

-o 変換後実行結果ファイル格納フォルダ

変換後の実行結果ファイルを格納するフォルダを指定します。-iオプションで指定したフォルダとは別のフォルダを絶対パスで指定してください。

指定できる文字列の長さは,1〜184(単位:バイト)です。

-q

変換後実行結果ファイル格納フォルダに同名のファイルがある場合に,上書き更新するかを確認するメッセージ(KAVZ0615-Q)を出力します。[はい]ボタンを押すと上書き更新します。[いいえ]ボタンを押すと上書き更新しません。

注意事項

戻り値

なし

使用例1

C:\Program Files\Hitachi\JP1AJS2DA\backup_old」フォルダに格納されている以前のバージョンの実行結果ファイルを現在のバージョンの形式に変換して,「C:\Program Files\Hitachi\JP1AJS2DA\backup」フォルダに格納します。

ajsdaconvert -i "C:\Program Files\Hitachi\JP1AJS2DA\backup_old"
             -o "C:\Program Files\Hitachi\JP1AJS2DA\backup"

使用例2

JP1/AJS3 - Definition Assistantをバージョンアップしたが,以前のバージョンの実行結果ファイルを現在のバージョンでもエクスポート時に利用する場合があるため,以前のバージョンの実行結果ファイルをすべて現在のバージョンのファイル形式に変換します。なお,各バージョンの実行結果ファイル格納フォルダは次のとおりとします。

ajsdaconvert -i "D:\BACKUP\ajsdabackup70"
             -o "C:\Program Files\Hitachi\JP1AJS2DA\backup"
ajsdaconvert -i "D:\BACKUP\ajsdabackup70B"
             -o "C:\Program Files\Hitachi\JP1AJS2DA\backup"

補足事項

全ファイルの変換処理終了時,処理結果を通知するメッセージダイアログボックスが表示されます。また,処理結果をログファイルに出力します。ただし,コマンドオプションエラーの場合は出力されません。

ログファイルの形式

格納先

%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2DA\log

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

ログファイル名

カレントログファイル名:ajsdaconvert.log(今回結果)

保存用ログファイル名:ajsdaconvert0[1-5].log(前回結果が01,最も古い結果が05,最大5世代保存)

出力形式

[図データ]

注※1

年月日時分秒を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で出力します。

注※2

次に示す情報を出力します。

表7‒3 処理結果の出力情報

出力情報

意味

備考

OK

成功

変換しないで,コピーしただけの場合も含む。

SKIP(要因コード

未処理

要因コードの意味

01:定義情報管理テンプレート以外のファイルである

02:日本語版の場合に英語版JP1/AJS3 - Definition Assistantのファイルである,または英語版の場合に日本語版JP1/AJS3 - Definition Assistantのファイルである

03:マスターファイル,またはマスターファイルと同名のファイルである

04:xlsm形式ファイルが新しいバージョンのファイルである(32ビット版でこのコマンドを実行した場合に出力されます)

05:xls形式ファイルが新しいバージョンのファイルである(64ビット版でこのコマンドを実行した場合に出力されます)

06:xlsm形式ファイルの定義数が65,000ユニットより多い(32ビット版でこのコマンドを実行した場合に出力されます)

07:拡張子を除いたファイル名が先に変換したファイルと同じである

NG(要因コード

失敗

要因コードの意味

10:変換前ファイルの読み込みでエラー(処理続行)

11:変換後ファイルの保存でエラー

12:変換後実行結果ファイル格納フォルダに変換前ファイルと同名のファイルが存在して上書き確認のダイアログボックスが表示されたときに[いいえ]ボタンが押され上書き更新しなかった(処理続行)

13:変換処理中にエラー

99:その他特定不明のエラー

注※3

エラーが発生し,処理が途中で中断された場合,この行以降の情報は出力されません。

出力例

ajsdaconvertコマンドが正常終了した場合の出力例を次に示します。

[図データ]