Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 - Definition Assistant


6.3.1 資料の採取方法の詳細

トラブル発生時の資料の採取方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 資料採取ツールを実行する

JP1/AJS3 - Definition Assistantでは,次の表に示す資料採取ツールを提供しています。運用に応じてどちらかの資料採取ツールを実行してください。

表6‒3 JP1/AJS3 - Definition Assistantで提供する資料採取ツール

資料採取ツール

用途

jajs_log.bat

ログファイルなどの出力先をデフォルトから変更していない場合や,その他の情報の採取が必要ない場合に使用します。

_04.bat

ログファイルなどの出力先をデフォルトから変更した場合や,その他の情報を採取したい場合に,カスタマイズして使用します。

資料採取ツール(_04.bat)のセットアップについては,「3.1.8 資料採取ツールのセットアップ」を参照してください。

資料採取ツールの実行例を次に示します。

jajs_log.batを使用する場合
c:\>"c:\Program Files\HITACHI\JP1AJS2\tools\jajs_log.bat"
_04.batを使用する場合
c:\>c:\usertools\_04.bat

資料採取ツールの実行結果は,デフォルトでは「%TEMP%\jp1ajs2\backlog」下の次のフォルダに出力されます。これらのフォルダをバックアップしてください。

(2) Windowsイベントログを確認する

Windowsの[イベントビューア]ウィンドウで,Windowsイベントログを確認してください。また,ファイルに書き出してください。

(3) ユーザーダンプを採取する

資料採取ツールでダンプファイルを取得できないため,JP1/AJSのプロセスがアプリケーションエラーで停止した場合は,エラーダイアログボックスが表示されている状態で次の操作を行ってください。

注意事項

エラーダイアログボックスを消してしまうと正常なダンプが取得できないため,ユーザーダンプを採取できなくなります。ダンプの取得前に誤ってエラーダイアログボックスを消してしまった([OK]ボタンをクリックするなど)場合は,現象を再現させてエラーダイアログボックスが表示されている状態で操作してください。

  1. タスクマネージャを起動する。

    タスクマネージャは,次のどちらかの手順で起動できます。

    • タスクバーの空いている場所を右クリックして[タスクマネージャ]を選択する。

    • [CTRL]+[SHIFT]+[ESC]キーを押してタスクマネージャを起動する。

  2. [タスクマネージャ]ダイアログボックスの[プロセス]タブをクリックする。

  3. アプリケーションエラーで停止したJP1/AJSのプロセス名を右クリックし,[ダンプファイルの作成]を選択する。

  4. ユーザーダンプの出力先パスを示すダイアログボックスが表示されるので,そこから採取する。

(4) 問題レポートを採取する

マシン上の問題点を検出し,それぞれの問題に対する解決策を調査できます。JP1/AJSのプロセスがアプリケーションエラーで停止した場合,次の手順で問題レポートを採取してください。

  1. Windowsの[ファイル名を指定して実行]でテキストボックスに「wercon」を入力し,[OK]ボタンをクリックする。

    [問題のレポートと解決策]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 左側の領域で,[問題の履歴の表示]をクリックする。

    問題の履歴が一覧で表示されます。

  3. 該当する問題をダブルクリックする。

    問題レポートの詳細が表示されます。

  4. [クリップボードにコピー]を選択する。

  5. テキストエディターなどにコピーし,保存する。

    テキストファイルに保存した問題レポートを,障害調査用の資料として利用してください。

(5) プロセスの状態を確認する

Windowsの[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブで,接続先のJP1/AJS3 - Managerのプロセスの動作状態を確認してください。

JP1/AJS3 - Managerのプロセスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング」にあるJP1/AJS3 - Managerのプロセス一覧の説明を参照してください。

(6) オペレーション内容を確認する

トラブル発生時のオペレーション内容を確認し,記録しておいてください。確認が必要な情報を次に示します。

(7) 画面上のエラー情報を採取する

次に示すハードコピーを採取してください。

(8) その他の情報

その他の必要な情報を採取してください。