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JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 - Definition Assistant


2.8 ユーザー認証機能

JP1/AJS3 - Definition Assistantでは,マネージャーホストに接続するためのユーザー認証方法として次の二つがあります。

ユーザー認証機能の使用有無による操作の概要を次の図に示します。

図2‒10 ユーザー認証機能を使用しない場合の操作の概要

[図データ]

図2‒11 ユーザー認証機能を使用する場合の操作の概要

[図データ]

ユーザー認証機能の使用有無によるメリットとデメリットを次の表に示します。

表2‒6 ユーザー認証機能の使用有無によるメリットとデメリット

ユーザー認証機能の使用有無

メリット

デメリット

ユーザー認証機能を使用しない

  • インポート・エクスポート操作時にJP1ユーザー名の入力が不要

  • JP1/AJS3 - Definition Assistantを使用するOSユーザーごとにJP1ユーザーの作成とマネージャーホストでのユーザーマッピングの定義が必要(JP1ユーザーの管理数が増加)

ユーザー認証機能を使用する

  • 既存のJP1ユーザー名を使用して操作できる(JP1ユーザーの管理数を減らせる)

  • インポート・エクスポート操作ごとにJP1ユーザー名を入力するため,セキュリティが向上する

  • インポート・エクスポート操作ごとにJP1ユーザー名の入力が必要(操作時の入力項目が増加)

ユーザー認証機能を使用するかどうかは,環境設定パラメーター「USERCHECKLEVEL」で指定できます。デフォルトでは,ユーザー認証機能を使用しません。環境設定パラメーターについては,「3.2.1 環境設定パラメーターの定義内容」を参照してください。

なお,ユーザー認証機能を使用した場合,環境設定パラメーター「AJS-SET-SERVERHOST」が有効になり,JP1/AJS3 - Viewと同じ認証方式にできます。また,ユーザー認証機能を使用する場合,JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときには,JP1ユーザーでインポートできます。JP1/AJS3 - View 09-10以降からJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときは,JP1/AJS3 - ViewにログインしているJP1ユーザー名を引き継いでインポートすることもできます。

ユーザー認証機能を使用する場合の,JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときの動作を次の図に示します。

図2‒12 JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときの動作

[図データ]

ユーザー認証機能を使用して,JP1/AJS3 - ViewにログインしているJP1ユーザー名を引き継いでインポートするには,JP1/AJS3 - ViewでJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するツールとして登録するときに,起動コマンドにユーザー名を指定する必要があります。登録の方法については,「3.1.7(2) JP1/AJS3 - Viewから定義情報管理テンプレートを開く場合」を参照してください。

ユーザー認証機能を使用しない場合,JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときには,OSユーザー名でインポートします。

JP1/AJS3 - Viewのバージョンとユーザー認証機能の使用有無ごとのJP1/AJS3 - Definition Assistantの操作で使用するJP1ユーザーを次の表に示します。

表2‒7 JP1/AJS3 - Definition Assistantの操作で使用するJP1ユーザー

JP1/AJS3 - Viewのバージョン

[ツールの登録]ダイアログボックスの起動コマンドにユーザー名の指定

USERCHECKLEVELの値

JP1/AJS3 - Definition Assistantの操作で使用するJP1ユーザー

09-10以降

指定あり

2

[ユニット定義のインポート]ダイアログボックスで指定されたJP1ユーザー名

1

JP1/AJS3 - ViewにログインしているJP1ユーザー名

0または指定なし

(ユーザー認証機能を使用しない)

ログインOSユーザー名

指定なし

1または2

[ユニット定義のインポート]ダイアログボックスで指定されたJP1ユーザー名

0または指定なし

(ユーザー認証機能を使用しない)

ログインOSユーザー名

09-10より前

−(指定できない)

1または2

[ユニット定義のインポート]ダイアログボックスで指定されたJP1ユーザー名

0または指定なし

(ユーザー認証機能を使用しない)

ログインOSユーザー名

なお,ユーザー認証機能を使用する場合は,次の設定をしてください。

接続先のJP1/AJS3のバージョンが11-50より前の場合

JP1/AJS3 - Definition Assistant側のhostsファイルにJP1/AJS3 - Managerのホスト名登録が必要です(DNSサーバの逆引きの設定,またはhostsファイルの設定が必要です)。

接続先のJP1/AJS3のバージョンが11-50以降の場合
環境設定パラメーターが無効(「SERVERHOST-USE-REVERSELOOKUP」の値が「Y」)の場合:

JP1/AJS3 - Definition Assistant側のhostsファイルにJP1/AJS3 - Managerのホスト名登録が必要です(DNSサーバの逆引きの設定,またはhostsファイルの設定が必要です)。

環境設定パラメーターが有効(「SERVERHOST-USE-REVERSELOOKUP」の値が「N」)の場合:

設定は必要ありません。