2.8 ユーザー認証機能
JP1/AJS3 - Definition Assistantでは,マネージャーホストに接続するためのユーザー認証方法として次の二つがあります。
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ユーザー認証機能を使用しない
JP1/AJS3 - Definition Assistantを操作するOSユーザー名と同一のJP1ユーザー名をあらかじめ作成しておき,マネージャーホストに接続します。
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ユーザー認証機能を使用する
JP1/AJS3 - Definition Assistantの操作時にJP1ユーザー名を指定して,マネージャーホストに接続します。
ユーザー認証機能の使用有無による操作の概要を次の図に示します。
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ユーザー認証機能の使用有無によるメリットとデメリットを次の表に示します。
ユーザー認証機能の使用有無 |
メリット |
デメリット |
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ユーザー認証機能を使用しない |
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ユーザー認証機能を使用する |
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ユーザー認証機能を使用するかどうかは,環境設定パラメーター「USERCHECKLEVEL」で指定できます。デフォルトでは,ユーザー認証機能を使用しません。環境設定パラメーターについては,「3.2.1 環境設定パラメーターの定義内容」を参照してください。
なお,ユーザー認証機能を使用した場合,環境設定パラメーター「AJS-SET-SERVERHOST」が有効になり,JP1/AJS3 - Viewと同じ認証方式にできます。また,ユーザー認証機能を使用する場合,JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときには,JP1ユーザーでインポートできます。JP1/AJS3 - View 09-10以降からJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときは,JP1/AJS3 - ViewにログインしているJP1ユーザー名を引き継いでインポートすることもできます。
ユーザー認証機能を使用する場合の,JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときの動作を次の図に示します。
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ユーザー認証機能を使用して,JP1/AJS3 - ViewにログインしているJP1ユーザー名を引き継いでインポートするには,JP1/AJS3 - ViewでJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するツールとして登録するときに,起動コマンドにユーザー名を指定する必要があります。登録の方法については,「3.1.7(2) JP1/AJS3 - Viewから定義情報管理テンプレートを開く場合」を参照してください。
ユーザー認証機能を使用しない場合,JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Definition Assistantを起動するときには,OSユーザー名でインポートします。
JP1/AJS3 - Viewのバージョンとユーザー認証機能の使用有無ごとのJP1/AJS3 - Definition Assistantの操作で使用するJP1ユーザーを次の表に示します。
JP1/AJS3 - Viewのバージョン |
[ツールの登録]ダイアログボックスの起動コマンドにユーザー名の指定 |
USERCHECKLEVELの値 |
JP1/AJS3 - Definition Assistantの操作で使用するJP1ユーザー |
---|---|---|---|
09-10以降 |
指定あり |
2 |
[ユニット定義のインポート]ダイアログボックスで指定されたJP1ユーザー名 |
1 |
JP1/AJS3 - ViewにログインしているJP1ユーザー名 |
||
0または指定なし (ユーザー認証機能を使用しない) |
ログインOSユーザー名 |
||
指定なし |
1または2 |
[ユニット定義のインポート]ダイアログボックスで指定されたJP1ユーザー名 |
|
0または指定なし (ユーザー認証機能を使用しない) |
ログインOSユーザー名 |
||
09-10より前 |
−(指定できない) |
1または2 |
[ユニット定義のインポート]ダイアログボックスで指定されたJP1ユーザー名 |
0または指定なし (ユーザー認証機能を使用しない) |
ログインOSユーザー名 |
なお,ユーザー認証機能を使用する場合は,次の設定をしてください。
- 接続先のJP1/AJS3のバージョンが11-50より前の場合
-
JP1/AJS3 - Definition Assistant側のhostsファイルにJP1/AJS3 - Managerのホスト名登録が必要です(DNSサーバの逆引きの設定,またはhostsファイルの設定が必要です)。
- 接続先のJP1/AJS3のバージョンが11-50以降の場合
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- 環境設定パラメーターが無効(「SERVERHOST-USE-REVERSELOOKUP」の値が「Y」)の場合:
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JP1/AJS3 - Definition Assistant側のhostsファイルにJP1/AJS3 - Managerのホスト名登録が必要です(DNSサーバの逆引きの設定,またはhostsファイルの設定が必要です)。
- 環境設定パラメーターが有効(「SERVERHOST-USE-REVERSELOOKUP」の値が「N」)の場合:
-
設定は必要ありません。