KFPO00107-E
"aa....aa(bb....bb)" failed. errno=cc....cc: dd....dd (E)
組み込みDBシステム内で発行したシステムコールに,エラーが発生しました。
aa....aa:システムコール名
bb....bb:システムコールを呼び出したモジュール,または関数名
cc....cc:システムコールエラー時のerrno値
dd....dd:システムコールエラーの内容
- (S)
-
障害の重要度によって,次に示すどれかの処置を取ります。
-
処理を打ち切り,プロセスを異常終了させます。
-
処理を打ち切り,実行中サービスの呼び出し元へ戻します。
-
そのまま処理を続行します。
-
- (O)
-
システムコール名とerrno値を基に,ユーザーが使用するOSのマニュアルで原因を調査してください。コアファイルにダンプが出力されている場合は,そのダンプを保存して組み込みDBシステム管理者に連絡してください。
- [対策]
-
システムコール名とerrno値を基に,ユーザーが使用するOSのマニュアルで原因を調査し,UAPの修正,システム定義の変更,またはオペレーティングシステムを再度生成してください。
主な対策方法を次に示します。
システムコール名
呼び出しモジュール
errno
エラーの内容
対策方法
open
任意
23
ファイルのオープン数がシステムの上限を超えました。
組み込みDBサーバがWindowsの場合,インストールドライブの容量不足によって,共有メモリー用の作業ファイルが確保できません。
OSのオペレーティングシステムパラメタ(カーネルパラメーター)のnfileの指定値を大きくしてください。また,不要なプロセスやウィンドウがある場合は停止してください。
組み込みDBサーバがWindowsの場合,インストールドライブに,共有メモリーサイズ以上の空き容量を確保してください。
24
該当するプロセスでオープンしているファイル数が多過ぎます。
組み込みDBサーバがWindowsの場合,インストールドライブの容量不足によって,共有メモリー用の作業ファイルが確保できません。
組み込みDBを操作するコマンド実行中に発生した場合,OSのオペレーティングシステムパラメタ(カーネルパラメーター)のmaxfilesの値を大きくしてください。
組み込みDBサーバがWindowsの場合,インストールドライブに,共有メモリーサイズ以上の空き容量を確保してください。
logblib.c
999
Windowsの場合,組み込みDBの作業ファイルが破壊されているおそれがあります。
組み込みDBが停止しているのを確認してから,次に示すファイルをすべて削除して回復してください。
ただし,4以降のファイルはないことがあります。
-
組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\filmng.dat
-
組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\flg.dat
-
組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\shmmng.dat
-
組み込みDB運用ディレクトリ\spool\~pdatmode
-
組み込みDB運用ディレクトリ\spool\~pdipcid
-
組み込みDB運用ディレクトリ\spool\oslmqid
-
組み込みDB運用ディレクトリ\spool\oslsmid
-
組み込みDB運用ディレクトリ\spool\pdprcsts
-
組み込みDB運用ディレクトリ\spool\scdqid1
-
組み込みDB運用ディレクトリ\spool\scdqid2
-
組み込みDB運用ディレクトリ\tmp\pdommenv
-
組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\shm下の全ファイル
-
組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\semmng.dat
-
組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\msgmng.dat
これらのファイルを削除したあとに組み込みDBを開始する場合,エクスプローラーなどの他アプリケーションで「組み込みDB運用ディレクトリ\tmp」にアクセスしたままの状態で,組み込みDBを開始しないでください。
write
uss_dump
uss_dump_h
uss_dump_d
usm_dump
usm_rmdump
usm_svdump
12
組み込みDBの運用ディレクトリがあるファイルシステムが満杯状態です。
組み込みDBの運用ディレクトリ下のトラブル情報を削除してください。
トラブル情報を削除するには,OSのrmコマンド(Windowsの場合はdelコマンド)を使用してください。
shmat
ommalloc
ommrmalc
22
組み込みDBの共有メモリーがありません(組み込みDBの共有メモリーを削除したおそれがあります)。
OS起動完了前に組み込みDBを操作するコマンドを入力した(/etc/localrcなどのOSの環境ファイルに組み込みDBのコマンドを記述した場合も含む)ことが考えられます。
Windowsの場合,組み込みDB稼働中に,組み込みDB運用ディレクトリ下の作業ファイルを削除したおそれがあります。
組み込みDBの共有メモリーを削除した場合は,システム管理者に連絡してください。
OS起動完了前に組み込みDBのコマンドを実行した場合は,OSの起動完了を待って再度コマンドを実行してください。
OSの環境ファイル/etc/localrcに組み込みDBを操作するコマンドを記述した場合は,OSの起動完了前に実行されるため,エラーとなります。したがって,/etc/localrcには組み込みDBを操作するコマンドを記述しないでください。
Windowsの場合,組み込みDBが異常終了していなければ,強制終了してください。そのあと,組み込みDBのサービスを再開始してください。
なお,組み込みDBの稼働に関係なく実行できるコマンドを実行した場合,このメッセージはエラーとしては無視してください。コマンドは正常に動作しているため,コマンドの実行結果を確認してください。
ommrmalc
24
呼び出し元プロセスに接続される共有メモリー数がシステムの上限値を超えました。
次のオペレーティングパラメタに適切な値を設定してください。
-
HP-UXの場合:shmseg
-
Solarisの場合:shminfo_shmseg
-
Linuxの場合:SHMSEG
AIX 5Lの場合は環境変数EXTSHMにONを設定してください。
shmctl
ommfixed
1
実行者がスーパーユーザーではありません。
組み込みDB運用ディレクトリ/bin下のファイルの所有者が,不当に変更されたことが考えられます。
実行形式ファイル(組み込みDB運用ディレクトリ/bin下にあるpdommfixed)の所有者および所有者の実行権限を確認してください。
所有者がroot,所有者の実行権限がs(ファイルモードが-r-sr-xr-x)でない場合,pdsetupコマンド実行後に組み込みDB運用ディレクトリ/bin下のファイルの所有者が変更されています。スーパーユーザーで組み込みDBの環境を再構築する必要があります。そのあと,組み込みDBを再開始してください。
semget
osysemg
12
Windowsの場合,セマフォ識別子に空きがありません。
組み込みDBが必要とするセマフォ識別子数を見積もって,それより大きい値をシステム環境変数PDUXPLSEMMAXに設定してください。設定後,組み込みDBを終了してサービスを再開始してください。
pdi_osm_get
999
その他の代表的なerrnoについては,「付録B システムコールのリターンコード」を参照してください。
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