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JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


jpomanjobshow

〈このページの構成〉

形式

jpomanjobshow
     [-h ホスト名]
     [-F サービス名]
     [-a 実行エージェント名...|-all]

機能

現在,マネージャーで実行中のイベントジョブの一覧を標準出力ファイルに出力します。

このコマンドはマネージャー実行ホストで実行します。マネージャーが保持している情報だけを表示するため,ジョブ実行エージェントの状況に関係なく実行できます。そのため,マネージャーとジョブ実行エージェントのバージョンが一致しない場合でも一覧は表示されます。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

引数

-h ホスト名

ジョブ情報を表示するマネージャーの自ホスト名,または論理ホスト名を指定します。指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名が仮定されます。

コマンドを実行するホスト上に,指定したマネージャーホスト名が定義されていない場合,このコマンドはエラーになります。

-F サービス名

ジョブ情報を表示するスケジューラーサービスのサービス名を指定します。

指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。

このオプションを省略した場合,デフォルトスケジューラーサービス名が仮定されます。

-a 実行エージェント名...|-all

-hオプションで指定したマネージャーがジョブ実行要求を出している実行エージェントのうち,特定の実行エージェントのジョブ情報を表示したい場合に,-aオプションに実行エージェント名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

実行エージェント名は複数指定できます。複数指定する場合は,実行エージェント名間を1バイト以上の空白文字で区切ってください。

すべて実行エージェントを対象にする場合は-allを指定してください。

このオプションを省略した場合は,デフォルトの実行エージェントが仮定されます。

指定した実行エージェントにジョブ情報がない場合でも,コマンドはエラーになりません。また,指定した実行エージェントが実在しない場合もコマンドはエラーになりません。

注意事項

戻り値

0

正常終了。

0以外の値

異常終了。

補足事項

JP1/AJS3スケジューラーサービスが起動していない場合にこのコマンドを実行しても,エラーになりません。次回実行予定のジョブがある場合,そのジョブの情報が出力されます。

出力例

ファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。

[図データ]

出力内容を次に示します。

COMMAND START TIME

コマンドの実行開始日時を「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」の形式で示します。

MANAGER

マネージャーホスト名(自ホスト名,または論理ホスト名)を示します。

AJSPATH

ジョブネット名を「/ルートジョブネット名/ジョブネット名/」の形式で示します。

JOBNAME

ジョブネット内のジョブ名を示します。

AGENT

実行エージェント名を示します。

ジョブ要求先の実行エージェント名が表示されます。

Execution ID

実行IDを示します。

Unit ID

ユニットIDを示します。

Scheduler service name

スケジューラーサービス名を示します。

Kind

ジョブの種類を示します。

  • evwjb:JP1イベント受信監視ジョブ

  • revwjb:リカバリーJP1イベント受信監視ジョブ

  • flwjb:ファイル監視ジョブ

  • rflwjb:リカバリーファイル監視ジョブ

  • mlwjb:メール受信監視ジョブ

  • rmlwjb:リカバリーメール受信監視ジョブ

  • mqwjb:メッセージキュー受信監視ジョブ

  • rmqwjb:リカバリーメッセージキュー受信監視ジョブ

  • mswjb:MSMQ受信監視ジョブ

  • rmswjb:リカバリーMSMQ受信監視ジョブ

  • lfwjb:ログファイル監視ジョブ

  • rlfwjb:リカバリーログファイル監視ジョブ

  • ntwjb:Windowsイベントログ監視ジョブ

  • rntwjb:リカバリーWindowsイベントログ監視ジョブ

  • tmwjb:実行間隔制御ジョブ

  • rtmwjb:リカバリー実行間隔制御ジョブ

Information

ジョブ情報を示します。

  • unreported

    実行エージェントが起動していないなどの理由で,ジョブの実行開始要求が実行エージェントに届いていない(未通知情報ファイルに登録されている)。

  • (表示なし):

    特に通知する情報がない(未通知情報ファイルに登録されていない)。

    この場合は,次の状態であることが考えられます。

    ・マネージャーで未処理であるため未通知情報ファイルに情報がない。

    ・未通知情報ファイルへのアクセスでエラーが発生した。

    ・実行エージェントに正しく要求が届いている。

    実際にエージェントでジョブが実行しているかどうかは,jpoagtjobshowコマンドで確認できる。

COMMAND END TIME

コマンドの実行終了日時を「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」の形式で示します。

なお,「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」は「西暦年// ::」のことです。