jajs_killall.cluster(UNIX限定)
形式
jajs_killall.cluster [論理ホスト名]
機能
クラスタを運用している場合に,起動中のJP1/AJS3プロセスを強制終了します。
フェールオーバー時にjajs_stop.clusterコマンドを実行してもプロセスを停止できないで,フェールオーバーに失敗することがあります。停止しないプロセスを強制停止させる場合にだけ,このコマンドを実行してください。
実行権限
スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
/etc/opt/jp1ajs2/
引数
論理ホスト名
JP1/Baseで設定した論理ホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜32(単位:バイト)です。
省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定しているホスト名が仮定されます(論理ホスト名は,先頭から32バイトまでが有効になります)。このオプションを省略し,環境変数JP1_HOSTNAMEに何も指定していない場合,このコマンドは異常終了します。
注意事項
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このコマンドは,UNIXだけで実行できます。Windowsでは実行できません。
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このコマンドは,jajs_stop.clusterコマンドを実行してもプロセスを停止できない場合にだけ,実行してください。
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JP1/AJS3への強制終了要求と同時に共有ディスクが切り離されて,共有ディスクにアクセスできない状態になることがあります。この場合,JP1/AJS3強制停止シェルスクリプト(jajs_killall.cluster)のログの出力先を,物理ホストのログファイル格納ディレクトリに変更して実行してください。次に示す個所を変更してください。
変更前
LOGDIR=`jbsgetcnf -h "$JP1_HOSTNAME" | grep '^"JP1AJS2_LOGDIR"=' | \ sed -e 's/^[^=]*=//' -e 's/^"//' -e 's/"$//'` COMNAME=`basename "$0"`
変更後
LOGDIR="/var/opt/jp1ajs2/log" # 物理ホストのログファイル格納ディスクに変更する COMNAME=`basename "$0"`
戻り値
0 |
正常終了。 |
0以外の値 |
異常終了。 |
補足事項
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このコマンドは,/etc/opt/jp1ajs2/下に格納されています。
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このコマンドでは,論理ホスト対応のプロセスを強制終了させます。ただし,JP1/AJS3のプロセスのうち,次の表に示すプロセスは強制終了の対象外です。
プロセス名
内容
jp1mqsup
TP1/Message Queue連携時のMQ監視プロセス
TP1管理下のSUP
jpocwtmqmaii
MQSeries連携時のMQ監視プロセス
表中のプロセスは,フェールオーバー時に,JP1/AJS3のサービスとともにフェールオーバーする必要はありません。必要に応じて終了させてください。
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ログをファイルに出力します。ログファイルは5世代分保存されます。
デフォルトのログファイル格納ディレクトリとログファイル名は次のとおりです。
- ログファイル格納ディレクトリ
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共有ディレクトリ/jp1ajs2/log
(ログファイルの出力先を物理ホストのログファイル格納ディレクトリに変更している場合は「/var/opt/jp1ajs2/log」)
- ログファイル名
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jajs_killall.cluster_論理ホスト名.{1|2|3|4|5}.log