ajscnvdbexport
形式
ajscnvdbexport [-mh 論理ホスト名] -F スケジューラーサービス名 -b データベース退避ファイル格納ディレクトリ
機能
JP1/AJS2 Version 8以前の環境のスケジューラーデータベースから,指定したスケジューラーサービスのデータをバイナリファイルで出力します。
JP1/AJS2 Version 8以前の環境の,スケジューラーサービスのデータベースにアクセスできる状態の場合に実行できます。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1ajs2/tools/
引数
-mh 論理ホスト名
論理ホスト名を指定します。指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEの設定があれば,環境変数値が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEの指定がない場合は,「JP1_DEFAULT」が仮定されます。
-F スケジューラーサービス名
処理対象とするスケジューラーサービスのサービス名を指定します。指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
-b データベース退避ファイル格納ディレクトリ
データベース退避ファイルを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。指定できる文字数は,1〜234(単位:バイト)です。
存在しないディレクトリは指定しないでください。
このコマンドを実行すると,次のディレクトリに,テーブルごとの退避ファイル「テーブル識別名.bk」が生成されます。
退避ファイル格納ディレクトリ\論理ホスト名\スケジューラーサービス名
注意事項
-
このコマンドは,JP1/AJS2 V8以前からの移行処理で使用するコマンドです。JP1/AJS3 V9でセットアップされたスケジューラーサービスを対象とした場合は,エラーになります。
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このコマンドは,移行前の組み込みDBに対して操作するため,移行前のスケジューラーデータベースに組み込みDBを使用している場合は,次の環境変数に設定を追加してからコマンドを実行してください。
- HP-UXの場合
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SHLIB_PATH=移行前の組み込みDBのインストール先ディレクトリ/client/lib
- SolarisまたはLinuxの場合
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LD_LIBRARY_PATH=移行前の組み込みDBのインストール先ディレクトリ/client/lib
- AIXの場合
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LIBPATH=移行前の組み込みDBのインストール先ディレクトリ/client/lib
設定されていない場合は,メッセージKAVS0990-Eを出力してコマンドが異常終了します。
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JP1/AJS2 Version 8以前の環境の,スケジューラーサービスのデータベースに組み込みDBまたはHiRDBを使用している場合は,事前に組み込みDBまたはHiRDBを起動しておく必要があります。
組み込みDBまたはHiRDBの起動方法については,使用しているJP1/AJS2のマニュアルまたはHiRDBのマニュアルを参照してください。
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JP1/AJS2 Version 8以前の環境の,スケジューラーサービスのデータベースに組み込みDBまたはHiRDBを使用している場合は,このコマンドを実行する環境上に設定されている組み込みDBおよびHiRDBのクライアント環境定義を無効にしておいてください。
戻り値
0 |
正常終了。 |
4〜124で4の倍数値 |
異常終了。 |