1.2.4 コマンドを実行するコンソールでの操作に関する注意事項
OSには,コンソールで実行しているプロセスを一時停止させる機能があります。この機能を使用すると,タイミングによっては一時停止したプロセスが確保している資源が解放されなくなり,他プロセスが待ち状態になったり,通信相手のプロセスがタイムアウトしたり,該当するコマンドが休眠して終了しなくなるなどの問題が発生します。コマンドを実行中に,次のような操作を行わないでください。
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Windowsの場合
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コマンドプロンプトで「簡易編集モード」を有効にしている場合,コマンドプロンプト画面上でマウスをクリックすると,タイトルバーに「選択」と表示されて画面出力が停止します。この操作を行うと,解除するまでコマンドの実行が停止されるため,「簡易編集モード」を使用しないことを推奨します。
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コマンド実行中の出力を[Ctrl]+[S]キーで停止しないでください。解除するまでコマンドの実行が停止されます。
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UNIXの場合
コマンド実行中に,SIGTSTPシグナルでプロセスを一時停止させないでください。このシグナルは,標準で[Ctrl]+[Z]キーに割り当てられています。この操作をして該当するコマンドが資源を確保したままになった場合,JP1/AJS3サービスやほかのコマンドが資源を確保できなくなり,待ち状態になるおそれがあります。