Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


11.7.16 [モニタ詳細]ダイアログボックスの[起動]ボタンの表示/非表示と起動する外部プログラムを設定する

[ジョブネットモニタ]ウィンドウのマップエリアまたはリストエリアで,ジョブのアイコンまたは表示されているユニットをダブルクリックすると[モニタ詳細]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスの[起動]ボタンの表示または非表示を切り替えたり,[起動]ボタンをクリックしたときに起動する外部プログラムをカスタムジョブごとに設定したりできます。

[起動]ボタンをクリックしたときに起動する外部プログラムを設定しておくと,カスタムジョブの詳細な実行状況を確認しやすくなります。

指定場所

カスタムジョブ拡張設定ファイル

カスタムジョブ拡張設定ファイルのモデルファイルを,下記に示します。

%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\custom.dir\CJNAME.cjx.model

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

設定手順

  1. カスタムジョブを登録する。

    すでに登録しているカスタムジョブに対して,起動する外部プログラムを設定する場合は,この手順は不要です。

    カスタムジョブの登録方法については,次のマニュアルを参照してください。

    • 標準カスタムジョブの場合

      マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 4.2 標準カスタムジョブの登録」

    • カスタムPCジョブまたはカスタムUNIXジョブの場合

      マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 4.3 カスタムPCジョブまたはカスタムUNIXジョブの登録」

  2. カスタムジョブ拡張設定ファイルをコピーする。

    カスタムジョブ拡張設定ファイルのモデルファイルを,次のファイル名でコピーします。

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\custom.dir\カスタムジョブ名.cjx

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    注※

    手順1で,[カスタムジョブ登録情報]ダイアログボックスの[名前]に指定した文字列

  3. メモ帳などのテキストエディターで,コピーしたカスタムジョブ拡張設定ファイルを編集する。

    次の形式で指定します。ここで説明していない個所は変更しないでください。

    <DTLSHWBTN SHOW="true|false">

    [モニタ詳細]ダイアログボックスに,[起動]ボタンを表示する場合は「true」を,表示しない場合は「false」を指定します。

    <DTLSHWPROG>"外部プログラムのパス" 外部プログラムへ渡すパラメーター</DTLSHWPROG>

    上記形式の総バイト数が2,048バイト以内の文字列で指定します。

    指定する内容について下記に説明します。

    ・外部プログラムのパス

    [起動]ボタンをクリックしたときに起動する外部プログラムのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。相対パスで指定した場合,JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダからの相対パスとなります。

    外部プログラムのパスに空白文字が含まれる場合は,パス全体を「"(ダブルクォーテーションマーク)」で囲んでください。

    ・外部プログラムへ渡すパラメーター

    起動する外部プログラムへ渡す任意の文字列または置換文字列を指定します。置換文字列を指定している場合,[モニタ詳細]ダイアログボックスが起動した時点で取得した値に置換されます。同じ置換文字列を複数回指定した場合,すべて同じ値に置換されます。また,置換するための情報を取得できなかった場合は置換文字列がそのまま外部プログラムへ渡されます。

    指定できる置換文字列を,次の表に示します。

    項番

    置換文字列

    外部プログラムへ渡す内容

    1

    (MAN_HOST)※1

    ジョブ実行を要求したマネージャーホスト名

    2

    (SERVICE_NAME)

    ジョブ実行を要求したスケジューラーサービス名

    3

    (UNIT_NAME)※2

    ジョブのユニット完全名

    4

    (EXEC_ID)

    ジョブの実行ID

    5

    (JOB_ID)

    ジョブ番号

    6

    (EXEC_HOST)※3

    ジョブの実行ホスト名

    注※1

    ジョブを実行したマネージャーの論理ホスト名(ショート名)で置換されます。また,接続しているJP1/AJS3 - Managerのバージョンが09-00以前の場合,置換されないで「(MAN_HOST)」のまま外部プログラムへ渡されます。

    注※2

    次に示す半角文字列がユニット名に含まれる場合,外部プログラムの起動時にエラーになります。

    「"(ダブルクォーテーションマーク)」,「&」,「'(右シングルクォーテーションマーク)」,「*」,「<」,「>」,「?」,「 [ 」,「\」,「 ] 」,「^」,「'(左シングルクォーテーションマーク)」,「 { 」,「|」,「 } 」,「~」

    注※3

    そのジョブを実行した時点のマネージャーホストに定義されている実行エージェント定義の実行ホスト名に置換されます。

  4. 編集したカスタムジョブ拡張設定ファイルを,UTF-8で保存する。

    メモ帳で編集している場合は,メニューから[ファイル]−[名前を付けて保存]を選択して,[文字コード]で「UTF-8」を選択します。