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JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


10.2.2 JP1/AJS3 - Agentに障害が発生した場合のフェールオーバー

業務運用中にJP1/AJS3 - Agentにフェールオーバーが発生した場合の処理を次の図に示します。

図10‒5 JP1/AJS3 - Agentにフェールオーバーが発生した場合の処理

[図データ]

システムの処理の流れを次に示します。

  1. フェールオーバー発生時に実行中だったジョブネットおよびジョブの状態を実行中のまま保持する。

    この状態は,JP1/AJS3 - Managerで管理しています。

    なお,ジョブの状態を保持できるのはイベントジョブだけです。

  2. 待機系エージェントのJP1/AJS3 - Agentサービスを起動する。

  3. 待機系エージェントが起動したことをJP1/AJS3 - Managerへ通知する。

  4. JP1/AJS3 - Managerから待機系ホストのJP1/AJS3 - Agentへ,ジョブの状態を確認する。

    このときに実行を通知されるジョブは,障害発生時に実行中だったジョブ(JP1/AJS3 - Managerに終了が通知されていないジョブ)です。なお,障害発生時に実行中だったジョブの状態は「強制終了」または「終了状態不明」に,そのジョブを含むジョブネットの状態は異常状態になっています。

フェールオーバー発生時のジョブの引き継ぎ状態についての詳細は,「6.2.1(4) エージェントホストを再起動する場合のマネージャーホスト上でのジョブの状態」を参照してください。

これでシステムの処理は終了です。このあと,「強制終了」状態のジョブや,そのジョブが定義されているジョブネットを再実行して,引き続き業務を運用してください。