17.2.6 クラスタソフトへの登録
クラスタソフトに設定する情報や,サービスの運用方法について説明します。
(1) JP1/AJS3 - ManagerおよびJP1/AJS3 - Agentの場合
使用するクラスタソフトに,論理ホストのJP1/AJS3サービスを登録してください。登録方法の詳細については,各クラスタソフトのドキュメントを参照してください。また,登録の際は,次の点に注意してください。
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JP1/AJS3サービスは,使用するIPアドレスおよび共有ディスクと一緒に,実行系から待機系に引き継がれるようにしてください。アプリケーションプログラムも一緒に引き継がれるように設定してください。
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IPアドレスおよび共有ディスクが引き継がれ,待機系のJP1/Baseが起動したあとに,JP1/AJS3が起動するようにしてください。
クラスタソフトへの登録に必要なJP1/AJS3の情報を次の表に示します。
登録する機能 |
説明 |
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起動 |
JP1/AJS3を起動します。
jajs_start.clusterコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_start.cluster(UNIX限定)」を参照してください。 -HAオプションの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_spmd」を参照してください。 |
停止 |
JP1/AJS3を停止します。
jajs_stop.clusterコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_stop.cluster(UNIX限定)」を参照してください。 |
動作監視 |
JP1/AJS3が正常に動作しているかどうかを監視します。 JP1/AJS3の障害時にフェールオーバーする必要がない場合,この機能は登録しません。
jajs_spmd_statusコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_spmd_status」を参照してください。 |
強制停止 |
JP1/AJS3を強制的に停止し,使用中のリソースを解放します。
jajs_killall.clusterコマンドを実行すると,JP1/AJS3の終了処理を一切しないで各プロセスを強制的に停止します。停止コマンドを実行しても処理が終了しないなど,問題が発生した場合に限って実行してください。 jajs_killall.clusterコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_killall.cluster(UNIX限定)」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 10.4.1 JP1/AJS3強制停止シェルスクリプト(jajs_killall.clusterコマンド)」を参照してください。 |
- 環境設定パラメーターの設定
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回復できない障害によって組み込みDBサービスが停止状態になった場合,次の環境設定パラメーターを設定することで,JP1/AJS3のサービスを停止し,クラスタソフトによって障害を検知できます。
環境設定パラメーター
説明
"RDBCHECKINTERVAL"=
組み込みDBサービスとの接続を確認し,切断を検知したときにスケジューラーサービスを自動的に停止させます。
環境設定パラメーターの詳細については,「20.4 スケジューラーサービス環境設定」を参照してください。
また,スケジューラーサービス環境の設定については,「14.2 環境設定パラメーターの設定」および「17.2.5 共通定義情報変更時の作業」を参照してください。
(2) JP1/AJS3 - Web Consoleの場合
使用するクラスタソフトに,JP1/AJS3 - Web Consoleのサービスを登録してください。登録方法の詳細については,各クラスタソフトのドキュメントを参照してください。登録する際は,次の点に注意してください。
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JP1/AJS3 - Web Consoleのサービスは,使用するIPアドレスおよび共有ディスクと一緒に,実行系から待機系に引き継がれるようにしてください。
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IPアドレスおよび共有ディスクが引き継がれたあとに,JP1/AJS3 - Web Consoleのサービスが起動するようにしてください。
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JP1/AJS3 - Web Consoleのサービスの自動起動の設定をしている場合は,自動起動しないように設定を変更してください。
クラスタソフトへの登録に必要なJP1/AJS3 - Web Consoleの情報を次の表に示します。
登録する機能 |
説明 |
---|---|
起動 |
JP1/AJS3 - Web Consoleを起動します。
起動するタイミングは,共有ディスクおよび論理IPアドレスが使用できる状態になったあとになります。 jajs_webコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_web(Linux限定)」を参照してください。 |
停止 |
JP1/AJS3 - Web Consoleを停止します。
停止するタイミングは,共有ディスクおよび論理IPアドレスが使用できない状態になる前になります。 jajs_web_stopコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_web_stop(Linux限定)」を参照してください。 |
動作監視 |
JP1/AJS3 - Web Consoleが正常に動作しているかどうか,psコマンドで確認します。
監視対象のプロセスを次に示します。
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強制停止 |
停止と同じです。 |