6.3.8 エージェントホスト名の名前解決オプションの設定方法
hostsファイルまたはDNSに正しく設定されていないなど,マネージャーホスト上でエージェントホスト名の名前解決ができない場合があります。その状態でマネージャーホストやエージェントホストのJP1/AJS3サービスを起動または停止すると,次の現象が発生することがあります。
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実行登録したイベントジョブの状態が実行中になるまでに長い時間が掛かる。
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イベントジョブまたは起動条件で監視しているイベントの検知が遅れる。
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イベントジョブまたは起動条件付きジョブネットに対して強制終了などの操作を実行しても,ジョブの状態が変わるまでに長い時間が掛かる。
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マネージャーのJP1/AJS3サービスの停止に長い時間が掛かる。
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マネージャーのJP1/AJS3サービスの起動に長い時間が掛かる。
上記の現象を回避したい場合は,エージェントホスト名の名前解決オプションを設定してください。
なお,すべてのエージェントホスト名の名前解決ができる環境では,このオプションを設定する必要はありません。
また,このオプションは互換用ISAM構成の場合でだけ有効です。
オプションを有効にする設定方法について次に説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
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Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
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JP1/AJS3サービス
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メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
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ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnf 設定ファイル名
jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ\bin\jbssetcnf」です。
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
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[JP1_DEFAULT\JP1AOMMANAGER]※ |
"_AgentStartStopResolveMode"= |
エージェントホストの名前解決オプション |
- 注※
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このパラメーターの設定は,物理ホストおよびすべての論理ホストに対して有効です。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.6.2(2) _AgentStartStopResolveMode」を参照してください。