2.4.5 先行ジョブの終了や事象の発生を契機にJP1イベントを送信する(JP1イベント送信ジョブを使ったジョブネットの定義例)
先行ジョブの終了や事象の発生を契機にJP1イベントを送信するというようなジョブネットの定義には,JP1イベント送信ジョブを使用します。
なお,JP1イベント送信ジョブを実行する際には,事前に送信元ホストと送信先ホストの双方で,JP1/Baseイベントサービスを起動しておく必要があります。
「hostAで,あるジョブ(ジョブA)が異常終了したときにhostBにJP1イベントを送信する。hostBでは,hostAから送信されたJP1イベントを受信すると,異常終了発生時のためのジョブネット(ジョブネットA)を実行する」というジョブネットを定義する例を次の図に示します。
hostAには,ジョブAの後続ジョブにJP1イベント送信ジョブを定義します。JP1イベント送信ジョブは,ジョブAが異常終了したときに実行するジョブであるため,ジョブの[種別]を[リカバリ]と設定します。詳細については,「2.4.6 ジョブが異常終了したときに特定の処理を実行する(リカバリーユニットを使ったジョブネットの定義例)」を参照してください。また,ジョブAが異常終了したときにJP1イベントをhostBに送信するため,[イベント送信先ホスト名]を「hostB」と設定します。hostBに送信するJP1イベントIDは,「0000100B」です。このJP1イベントIDは任意に設定できます。
一方,hostBには,ジョブネットAを実行させる起動条件にhostAからのJP1イベントを受信するためのJP1イベント受信監視ジョブを定義します。起動条件については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 3.4 起動条件の定義」を参照してください。JP1イベント受信監視ジョブには,[イベント発行元ホスト]に「hostA」,[イベントID]に「0000100B」を設定します。