4.16.3 OSサービスのアカウント変更
機能
この部品は,Windowsの実行対象サーバにおいて,OSサービスのユーザー名,パスワードを変更します。
このドキュメント内で使用している用語を次に示します。
・OSサービス
JP1/AOで実行するサービスと区別するため,Windowsのサービスを総称してOSサービスと記載します。
OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)に指定するOSサービスは,「コントロール パネル」−「管理ツール」−「サービス」の名前欄に表示される名称,サービス表示名になります。
OSユーザー名(Common.OSUserNameプロパティ)には,"ドメイン名¥OSユーザー名"もしくは".¥OSユーザー名"の形式でユーザーを指定してください。また,ビルトイン・アカウントを指定したい場合は,OSユーザー名(Common.OSUserNameプロパティ)を次の通りに指定してください。
ビルトイン・アカウントがLocal Systemの場合は,OSユーザー名(Common.OSUserNameプロパティ)にLocalSystemを指定してください。同様に,Local Serviceの場合はNT AUTHORITY¥LocalServiceを,Network Serviceの場合はNT AUTHORITY¥NetworkServiceを指定してください
この部品では,次のサーバを前提とします。
・実行対象サーバ
この部品を実行する対象となるサーバです。
この部品内のスクリプトでは次に示す処理を行います。
・指定したOSサービス名(common.serviceNameプロパティ)にワイルドカード(*,?,[,])が使用されていないことを確認します。
・次のコマンドを実行します。
Get-WmiObject -Class Win32_Service -Filter "DisplayName='OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)'"
上記コマンドで取得したWin32_Serviceオブジェクトのchangeメソッドを用いてOSサービスのアカウント(ユーザー名,パスワード)をOSユーザー名(Common.OSUserNameプロパティ),OSユーザーのパスワード(common.osUserPasswordプロパティ)で設定した値に変更します。
Win32_Serviceクラスのchangeメソッドの詳細については,Microsoftのライブラリ内で記載している箇所を参照してください。
利用場面
登録したOSサービスの初期設定でユーザー名を変更する場合,およびセキュリティ対策として定期的にOSサービスのパスワードを変更する場合に使用します。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 11-00以降
【実行対象サーバ内前提製品】
なし。
【実行対象サーバの稼働OS】
(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter
【実行対象サーバの使用条件】
なし。
注意事項
(1) プロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。
(2) エージェントレス接続先に定義された接続ユーザーに,操作対象のOSサービスに対するアクセス許可が必要です。
(3) OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)は完全名で指定してください。部分一致やワイルドカードによる指定はできません。
(4) OSユーザーのパスワード(common.osUserPasswordプロパティ)に空文字を設定し部品を実行した場合,OSユーザーのパスワードは空文字に変更されます。
バージョン
02.00.01
部品のタグ
Control OS,Windows
タスクログに表示される部品の名称
osChangeServiceAccount
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
common.serviceName |
OSサービス名 |
アカウントを変更する対象OSサービス名 |
− |
入力 |
○ |
common.osUserName |
OSユーザー名 |
変更後のOSユーザーのユーザー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.osUserPassword |
OSユーザーのパスワード |
変更後のOSユーザーのパスワードを指定します。 |
− |
入力 |
△ |
common.osUserPasswordReEnter |
OSユーザーのパスワードの再入力 |
変更後のOSユーザーのパスワードを再入力します。 |
− |
入力 |
△ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |