2.5.2 JP1/AJSのジョブネット計画確定実行登録
機能
このサービステンプレートは,JP1/AJS3 - Manager (またはJP1/AJS2 - Manager,以降まとめてJP1/AJSと呼びます)に定義されたルートジョブネットの計画実行登録,または確定実行登録を実施します。
実行時に必要となるJP1/AJSのマクロ変数を指定することができます。
このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。
・業務サーバ
JP1/AJSが動作するサーバです。実行対象のジョブネットが作成されている必要があります。
ジョブネットはJP1/AJSのajsentryコマンドで実行登録可能なジョブネットである必要があります。マネージャージョブグループ名とマネージャージョブネット名は指定できません。
処理の流れを次に示します。
(1) 実行登録種別から,計画実行登録か確定実行登録かを判定します。
次のどちらかの処理を実行します。
(a) 計画実行登録が指定された場合,業務サーバのJP1/AJSに対して指定されたジョブネットの計画登録実行を行います。
(b) 確定実行登録が指定された場合,業務サーバのJP1/AJSに対して指定されたジョブネットの確定登録実行を行います。
・ジョブネットを特定の日時に実行(日時指定)する場合
jp1ajs.executeDateプロパティとjp1ajs.executeTimeプロパティを指定します。
・ジョブネットの実行予定世代数を指定して実行(未来世代数指定)する場合
jp1ajs.executeGenerationプロパティを指定します。
どちらかを必ず指定してください。
前提条件
【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 11-10以降
【サービステンプレート実行システム内前提製品】
(1) 業務サーバに次の製品が稼働していること。
JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 09-00以降
JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 10-00以降
【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】
(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter
(4) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
(5) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)
(6) AIX V6.1,AIX V7.1,AIX V7.2
【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】
(1) jp1ajs.entryJP1UserNameプロパティには,実行対象サーバでジョブネットの実行登録を行うためのJP1ユーザー名を指定してください。JP1/AOから接続するOSユーザーと同一名のJP1ユーザーで実行登録を行う場合は,このプロパティに値を指定する必要はありません。
(2) クラスタ構成の論理ホスト上に定義されているジョブネットを登録する場合は,
・common.targetHostプロパティに実行系サーバの物理ホスト名または論理ホスト名を,
・jp1ajs.ajsServiceNameプロパティに論理ホストで動作しているスケジューラーサービス名を,
・jp1ajs.jp1ajsLHostNameプロパティにスケジューラーサービスが動作している論理ホスト名を指定してください。
注意事項
(1) 業務サーバのOSがUNIXの場合,業務サーバのJP1/AJSの環境設定パラメタの文字コード設定と業務サーバへの接続に使用するOSユーザーのデフォルトロケールの設定を一致させてください。
(2) jp1ajs.ajsserviceNameプロパティに設定するスケジューラーサービス名は30バイト以内となるよう指定してください。
(3) jp1ajs.entryJobnetNameプロパティにジョブグループは指定できません。
(4) その他の注意事項については,JP1/AJSのマニュアル「コマンドリファレンス1」のajsentryコマンドの注意事項を参照してください。
実行権限
(1) 業務サーバに接続する際のOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが,実行登録対象のジョブネットに対して操作権限を持っていること。
(2) 業務サーバに接続する際のOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが存在しない場合,jp1ajs.entryJP1UserNameプロパティに実行登録対象のジョブネットに対して操作権限を持つJP1ユーザーを指定してください。
バージョン
02.00.00
タグ
Configure JP1,AJS
プロパティ一覧
プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。
プロパティグループ |
説明 |
初期表示 |
---|---|---|
業務システム環境情報 |
業務サーバの環境情報を指定してください。 |
表示されます。 |
ジョブネット登録情報 |
実行するジョブネットの情報を指定してください。 |
表示されます。 |
確定実行情報 |
確定実行登録の情報を指定してください。 |
表示されます。 |
[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。
- (凡例)
-
○:プロパティの指定は必須です。
△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
入出力種別 |
共有設定 |
必須区分 |
プロパティグループ |
---|---|---|---|---|---|---|
common.targetHost |
業務サーバのホスト名 |
業務サーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。 |
入力 |
無効 |
○ |
業務システム環境情報 |
jp1ajs.ajsServiceName |
ジョブネット実行先のJP1/AJSのサービス名 |
ジョブネット実行先のJP1/AJSのスケジューラーのサービス名を指定します。クラスタ構成の場合は論理ホストのスケジューラーサービス名を指定します。 |
入力 |
無効 |
△ |
業務システム環境情報 |
jp1ajs.jp1ajsLHostName |
JP1/AJSの論理ホスト名 |
JP1/AJSがクラスタ構成の場合,JP1/AJSの論理ホスト名を指定します。 |
入力 |
無効 |
△ |
業務システム環境情報 |
[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
入出力種別 |
共有設定 |
必須区分 |
プロパティグループ |
---|---|---|---|---|---|---|
jp1ajs.entryJobnetName |
実行登録するジョブネット名 |
実行登録するジョブネットの名称を完全名で指定します。マネージャージョブグループ名とマネージャージョブネット名は指定できません。 |
入力 |
無効 |
○ |
ジョブネット登録情報 |
jp1ajs.entryType |
ジョブネットの実行登録方法 |
ジョブネットを計画実行登録するか,確定実行登録するかを指定します。Fixed:確定実行登録,Planned:計画実行登録。 |
入力 |
無効 |
○ |
ジョブネット登録情報 |
jp1ajs.executePrior |
スケジューラーサービス停止中の予定実行要否 |
スケジューラーサービス停止中に実行予定の日時が経過した場合,スケジューラーサービスが再起動した時に,実行予定を実行するか,次の実行予定から実行するかを指定します。true:経過した実行予定を実行する,false:次の実行予定から実行する。 |
入力 |
無効 |
○ |
ジョブネット登録情報 |
jp1ajs.ajsMacroParameter |
ジョブネット実行時のマクロ変数 |
実行するジョブネットで必要となるマクロ変数の値を"変数名:値,…"の形式で指定します。マクロ変数は32個まで指定できます。 |
入力 |
無効 |
△ |
ジョブネット登録情報 |
jp1ajs.entryJP1UserName |
ジョブネット実行登録JP1ユーザー名 |
ジョブネットを実行登録する時のJP1ユーザー名を指定します。業務サーバに接続する際のOSユーザー名と同一名称のJP1ユーザーで実行登録する場合,指定する必要はありません。 |
入力 |
無効 |
△ |
ジョブネット登録情報 |
jp1ajs.executeDate |
ジョブネットの確定実行日付 |
ジョブネットを確定実行登録するときの確定実行日付をカレンダーから選択します。 |
入力 |
無効 |
△ |
確定実行情報 |
jp1ajs.executeTime |
ジョブネットの確定実行時間(hh:mm) |
ジョブネットを確定実行登録するときの確定実行時刻を:で区切って,hh:mmの形式で指定します。:mmは省略できます。省略時は0分が仮定されます。 |
入力 |
無効 |
△ |
確定実行情報 |
jp1ajs.executeGeneration |
ジョブネットの未来予定世代数 |
ジョブネットを確定実行登録するときに,次回以降の実行予定世代数を指定します。 |
入力 |
無効 |
△ |
確定実行情報 |
[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。
プロパティキー |
入力可能文字 |
---|---|
common.targetHost |
255文字以内の半角英数字および「.」,「-」。 |
jp1ajs.ajsServiceName |
255文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「`」および末尾の「¥」を除く。 |
jp1ajs.jp1ajsLHostName |
255文字以内の半角英数字および「.」,「-」。 |
[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。
プロパティキー |
入力可能文字 |
---|---|
jp1ajs.entryJobnetName |
930バイト以内の文字列。使用できる文字列は半角英数字と記号(!#$%+@-._/)と全角文字。 |
jp1ajs.entryType |
次の値のどれかを選択する。 Fixed,Planned |
jp1ajs.executePrior |
次の値のどれかを選択する。 false,true |
jp1ajs.ajsMacroParameter |
1024文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「`」および末尾の「¥」を除く。 |
jp1ajs.entryJP1UserName |
31文字以内の半角英数字,および「!」,「#」,「$」,「%」,「'」,「-」,「@」,「_」,「~」。 |
jp1ajs.executeDate |
10文字以内の半角数字と「/」。 |
jp1ajs.executeTime |
5文字以内の半角英数字と「:」。 |
jp1ajs.executeGeneration |
1〜99までの数値。 |
フロー仕様詳細
フロー仕様詳細を次の表に示します。
階層 |
[タスク詳細]画面での表示名 |
ステップ名 |
部品 |
||
---|---|---|---|---|---|
部品名 |
説明 |
エラー時の回復方法 |
|||
1 |
JP1/AJSジョブネット計画実行登録 |
JP1/AJSジョブネット計画実行登録 |
階層フロー部品 |
JP1/AJSのジョブネットを計画実行登録します |
− |
1-1 |
値判定分岐部品 |
計画実行登録か判定します。 |
エラー原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |
||
1-2 |
JP1/AJSジョブネット計画実行登録 |
JP1/AJSのジョブネットを計画実行登録します |
エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |
||
2 |
JP1/AJSジョブネット確定実行登録 |
JP1/AJSジョブネット確定実行登録 |
階層フロー部品 |
JP1/AJSのジョブネットを確定実行登録します |
− |
2-1 |
値判定分岐部品 |
確定実行登録か判定します。 |
エラー原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |
||
2-2 |
JP1/AJSジョブネット確定実行登録 |
JP1/AJSのジョブネットを確定実行登録します |
エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |