3.4.4 後続ステップ実行条件について
前のステップの戻り値によって,後続のステップを実行するかどうかを設定します。
ステップの戻り値は,基本的には部品の戻り値と同じです。ステップの戻り値と部品の戻り値の関係については,「6.4.10 実行したコマンドまたはスクリプトの戻り値,部品の戻り値,ステップの戻り値の関係について」を参照してください。
なお,サービス部品を使用したステップの場合,ステップの戻り値は常に「0」です。
後続ステップ実行条件の種類
- [戻り値をしきい値により判定する]
判定値と警告値の設定例を次に示します。
図3‒6 判定値が「0」,警告値が未設定の場合(デフォルト) 戻り値が判定値以下の場合は,後続のステップを実行します(正常終了)。
戻り値が判定値より大きい場合は,後続のステップは実行されません(異常終了)。
図3‒7 判定値が「6」,警告値が「2」の場合 戻り値が判定値以下の場合,後続のステップを実行します(正常終了)。ただし,戻り値が警告値以上,判定値以下の場合は,後続するステップを実行し,警告終了となります。この場合,警告値を超えて終了したことを示すため,タスクの状態は[失敗](タスク終了時),または[異常検出](タスク実行中)になります。[フロー]エリアには,警告終了したことがステップの状態として表示されます。警告値を指定する場合は,判定値以下の値を指定してください。なお,警告値の指定は省略できます。
戻り値が判定値より大きい場合は,後続のステップは実行されません(異常終了)。
- [戻り値によらず常に正常終了]
部品の戻り値に関係なく,常に後続のステップを実行します。
- [戻り値によらず常に異常終了]
部品の戻り値に関係なく,常にステップを異常終了します。後続のステップは実行されません。
後続ステップ実行条件を設定できない部品
サービス部品,階層フロー部品, および次のフローを制御する部品には,後続ステップ実行条件を設定できません。
戻り値判定分岐部品
値判定部品
実行間隔制御部品
異常終了部品
値判定分岐部品