1.1.1 運用準備での基本操作
JP1/AOシステムを構築したら,目的の運用手順を自動処理できるよう準備します。
サービス設計および運用設計で決定した内容に合わせて,サービスを作成します。また,サービスを実行するのに必要なエージェントレス接続先,プロパティ,ユーザー,グループなどを設定します。
運用準備の基本的な操作の流れを次に示します。この例では,User Management権限かつAdminロールを持つ「ユーザーA」,およびModifyロールを持つ「ユーザーM」が操作することを前提としています。
ユーザーA(User Management権限かつAdminロール)の操作
サービス設計および運用設計で決定した内容に合わせて,サービステンプレートを選択します。
選択したサービステンプレートをJP1/AOにインポートします。
サービス設計時に選定したサービステンプレートをJP1/AOにインポートします。
サービス共有プロパティを設定します。
サービス共有プロパティは,複数のサービス間で共有されるプロパティです。インポートしたサービステンプレートに定義されているサービス共有プロパティのプロパティ値を設定します。また,必要に応じてビルトインサービス共有プロパティを設定します。
ユーザーを追加します。
サービスを作成したり,実行したりするユーザーを追加します。
ユーザーグループを作成します。
ユーザーグループは,組織や業務に応じてユーザーをグループ化したものです。
サービスグループを作成します。
サービスグループは,サービスやエージェントレス接続先をグループ化したものです。
ユーザーグループにユーザーとサービスグループを割り当てます。
ユーザーグループにサービスグループを割り当てることで,ユーザーごとにサービスへのアクセスを制御できます。例えば,ユーザーグループの利用目的に合わせてサービスを効率良く管理し,マルチテナント運用としてサービスを提供できるようになります。
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Webサービス接続先定義を作成します。
Webサービスと連携する場合,必要に応じて接続先の情報を事前に登録します。Webサービス接続先定義には,IPアドレスや認証情報,プロキシサーバの情報などを設定します。
エージェントレス接続先定義を作成します。
接続を許可する接続先ホストについて,サービスの操作対象となる接続先ホストを,エージェントレス接続先として事前に登録しておく必要があります。エージェントレス接続先定義には,接続先ホストのホスト名(またはIPアドレス),接続先種別などの接続先情報を設定します。また,必要に応じてユーザーID,パスワードなどの認証情報を設定します。
ユーザーM(Modifyロール)の操作
ユーザーAがインポートしたサービステンプレートを利用して,サービスを作成します。
サービスのプロパティ値を設定します。
サービスを作成し,プロパティ値を設定することで,サービスを実行できるようになります。