9.3.2 運用時の障害の対処方法
運用時に想定される障害と対処方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) SSOにAPMの起動イベントが通知されない
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apmdest.confまたは/etc/SnmpAgent.d/snmpd.confのイベント通知先が定義されているか確認してください。定義されていない場合は,定義を追加して,APMを再起動してください。
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apmerr.logファイルのエラー情報を確認してください。
(2) 上記以外のエラー
障害発生時の情報採取については下記を参照してください。障害が発生した場合は,次に示す資料を可能な限り障害発生直後に採取してください。
- 障害発生経緯
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障害発生経緯に関する下記の情報をご提供ください。
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発生日時(可能な限り,時:分:秒までの詳細日時)
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実施した操作
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発生した現象の内容
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再現性(例:上記操作で毎回発生)
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- 環境構成
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問題に関連するマネージャおよびエージェント双方に関する下記情報を採取してください。
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OSおよびそのバージョン,適用パッチ,Service Packなど
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インタフェース数と各IPアドレス
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クラスタソフトウェアがある場合,そのネットワーク構成情報
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SSOと関連JP1製品の構成,およびそれぞれのバージョン(例:09-00-01)
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マネージャ−エージェント間のNATおよびフィルタリング設定の有無
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- UNIXの場合の情報採取
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次のコマンドを実行してください。なお,実行の詳細については,「6. コマンド」を参照してください。
jp1apmlog.sh
- Windowsの場合の情報採取
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次のコマンドを実行してください。なお,実行の詳細については,「6. コマンド」を参照してください。
jp1apmlog.bat
APMのインストールパスが標準のインストールパスと異なっている場合は,以下に示す行のインストールパスを編集してください。
set INST_DIR_EA=%SystemDrive%\win32app\HITACHI\Cm2
上記コマンドを実行したあと,次の手順に従ってさらに情報を採取してください。
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システム情報
[スタート]メニュー[ファイル名を指定して実行]から,msinfo32と入力して[OK]をクリックします。起動したシステム情報ウィンドウで[システムの概要]をメニュー[操作]−[エクスポート]から任意のテキストファイル名で保存してください。
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レジストリ情報
[スタート]メニュー[ファイル名を指定して実行]から,regedt32と入力して[OK]をクリックします(regedit.exeは使用しないでください)。起動したレジストリエディタで下記レジストリキーを選択状態にし,メニュー[ファイル]−[エクスポート]から[ファイルの種類]を[テキスト ファイル(*.txt)]にして,任意のテキストファイル名で保存してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Perflib
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イベントログファイル
1. [スタート]メニュー−[設定]−[コントロールパネル]−[管理ツール]−[イベント ビューア]を選択する。
2. アプリケーション,セキュリティ,およびシステムをそれぞれ選択し,[操作]メニュー−[ログファイルの名前を付けて保存]を選択し,[ファイルの種類]で[テキスト(タブ区切り)(*.txt)]にして任意のテキストファイル名で保存する。
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タスクマネージャのプロセス一覧画面
ツールバーを右クリックし,タスクマネージャを起動します。「プロセス」タブを選択し,メニュー[表示]−[列の選択]で,標準の列表示に「ハンドルの数」および「スレッドの数」を追加し,イメージ名でソートします。
上記手順で表示した画面のハードコピー(全プロセス分)を採取してください。
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