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JP1 Version 11 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


21.28.1 物理センサーステータスの設定

次のセクションの手順を実行して,物理センサーでステータスを物理コンポーネント(シャーシなど)レベルに伝達するかどうかを設定できます。

〈この項の構成〉

(1) 物理コンポーネントへの物理センサーステータスの伝達

  1. 次のディレクトリにnnm-apa.propertiesという名前の新しいプロパティファイルを作成する(このファイルが存在しない場合)。

    • Windows:%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props

    • Linux:$NnmDataDir/shared/nnm/conf/props

  2. テキストエディタを使用して,プロパティファイル内に次のテキストを挿入する。

    com.hp.ov.nms.apa.PhysSensorPropagateToPhysicalComponentStatus_<タイプ>=true

    <タイプ>は物理センサーです。詳細については,「21.28 センサーステータスの設定」を参照してください。

  3. プロパティファイルを保存する。

  4. 次のコマンドを実行してNNMiを再起動する。

    ovstop
    ovstart
    重要

    高可用性(HA)でファイルを変更する場合は,クラスタの両方のノードに変更を加える必要があります。HA設定を使用するNNMiでは,変更でNNMi管理サーバーの停止と再起動が必要な場合,ovstopおよびovstartコマンドを実行する前にノードをメンテナンスモードにする必要があります。詳細については,「19.6.1 NNMiをメンテナンスモードにする」を参照してください。

(2) 物理コンポーネントに伝達しない物理センサーステータスの設定

  1. 次のディレクトリにnnm-apa.propertiesという名前の新しいプロパティファイルを作成する(このファイルが存在しない場合)。

    • Windowsの場合:%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props

    • Linuxの場合:$NnmDataDir/shared/nnm/conf/props

  2. テキストエディタを使用して,プロパティファイル内に次のテキストを挿入する。

    com.hp.ov.nms.apa.PhysSensorNoPropagateToPhysicalComponentStatus_<タイプ>=true

    <タイプ>は物理センサーです。詳細については,「21.28 センサーステータスの設定」を参照してください。

  3. プロパティファイルを保存する。

  4. 次のコマンドを実行してNNMiを再起動する。

    ovstop
    ovstart
    重要

    高可用性(HA)でファイルを変更する場合は,クラスタの両方のノードに変更を加える必要があります。HA設定を使用するNNMiでは,変更でNNMi管理サーバーの停止と再起動が必要な場合,ovstopおよびovstartコマンドを実行する前にノードをメンテナンスモードにする必要があります。詳細については,「19.6.1 NNMiをメンテナンスモードにする」を参照してください。

(3) 物理センサーステータス値の上書き

デフォルトでは,3つのセンサーのステータス値([なし][注意域],および[利用不可])は,Causal Engineによって[正常域]ステータスにマッピングされます。デフォルトのステータスマッピングは,[なし][注意域][利用不可][危険域]にマッピングするように上書きできます。

物理センサーのステータス値を上書きするには,次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリにnnm-apa.propertiesという名前の新しいプロパティファイルを作成する(このファイルが存在しない場合)。

    • Windowsの場合:%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props

    • Linuxの場合:$NnmDataDir/shared/nnm/conf/props

  2. テキストエディタを使用して,プロパティファイル内に必要に応じて次の行の1つ,2つ,または3つすべてを挿入する。

    com.hp.ov.nms.apa.PhysSensorValueReMappedToDown_NONE=true
    com.hp.ov.nms.apa.PhysSensorValueReMappedToDown_Warning=true
    com.hp.ov.nms.apa.PhysSensorValueReMappedToDown_Unavailable=true
  3. プロパティファイルを保存する。

  4. 次のコマンドを実行してNNMiを再起動する。

    ovstop
    ovstart
    重要
    • [利用不可]の状態を[未ポーリング]状態にマッピングできます([利用不可]は測定機能が利用できないことを指すため)。この状態は,多くの場合コンポーネントの機能不全ではなくセンサーの機能不全で発生します。[利用不可][未ポーリング]にマッピングするには,手順2で次のテキストを使用する以外は上記と同じ手順を実行します。

      com.hp.ov.nms.apa.PhysicalSensorValueReMappedToUnpolled_Unavailable= true

    • 高可用性(HA)でファイルを変更する場合は,クラスタの両方のノードに変更を加える必要があります。HA設定を使用するNNMiでは,変更でNNMi管理サーバーの停止と再起動が必要な場合,ovstopおよびovstartコマンドを実行する前にノードをメンテナンスモードにする必要があります。詳細については,「19.6.1 NNMiをメンテナンスモードにする」を参照してください。